区内大黒ふ頭地先、横浜ベイブリッジの橋脚横に建つ旧横浜外防波堤北灯台が、対となる中区本牧ふ頭地先の南灯台とともに、市の歴史的建造物として認定された。市内で旧灯台が認定されるのは初めて。
市は個性的、魅力的な歴史的景観を保全するため、近代建築、古民家などを歴史的建造物として認定している。市内に95件あり、区内では、旧澤野家長屋門=馬場=、旧藤本家住宅主屋及び東屋=馬場=、響橋=東寺尾北台〜北寺尾=に続き4例目となる。
横浜港のシンボル
旧横浜外防波堤北灯台は、1935年4月10日に建造、初点灯。大黒ふ頭側の北灯台は赤色、本牧側は白色となっており、航路を示す光波標識として長年にわたり活躍してきた。
1989年のベイブリッジ完成後も変わらずに役目を果たしてきたが、今年3月、所管していた海上保安庁が、必要性の低下などを理由に廃止・消灯していた。
それを受け市は、「横浜港を代表する貴重なシンボル」として、廃止5日後に同灯台を取得。認定に向けた専門家による調査や、歴史的景観保全委員を務める大学教授らの意見を踏まえ、9月17日に認定された。
ベイブリッジのアクセントに
紅白の灯塔は、外壁に小さなモザイクタイルが使用され、目地材はそれぞれの色に合わせて着色。きめ細かな外観となっている。デザインも、丸と三角形、四角形の構成によるアールデコ風を採用している。
市都市整備局都市デザイン室は、ベイブリッジの2本の橋脚に寄り添う形となっている存在に言及。「現代的でスケールの大きいベイブリッジに対し、視覚的なアクセントになっている」とし、景観も含めた価値も高いと評価する。
また、南灯台が、過去に一般募集で決定した横浜港のシンボルマークにも使われていることなどを挙げ、「市民に愛着ある建造物」と認定理由を話した。
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