鶴見区文化協会(田中淳一会長)がこのほど、大本山總持寺協力のもと、7月豪雨の被災地の一つ佐賀県へ、区民らから集めた義援金約57万円と支援物資を送った。関係者らは「優しい心を頂いた」と謝意を示した。
文化協会と總持寺は、毎年11月に実施している企画「つるみ夢ひろばin總持寺」で協力。今年は新型コロナウイルスの影響で中止が決定したが、豪雨被害への支援をという同会からの打診に總持寺側も賛同し、実現にいたった。
募集にあたっては、總持寺が参道を提供。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、駅前など密になりやすい場所は避けた。7月21日から31日まで特設テントを設置。義援金のほか、新品のマスクやタオル、Tシャツなども受け付けた。
同協会によると、11日間で集まったのは、義援金57万1577円、マスク5481枚、タオル598枚、Tシャツ58枚。このほか、總持寺からマスク1200枚、Tシャツ120枚が提供された。
500人近くに上ったという寄付者。中には学校帰りの小学生や、マスク4000枚を持参した人、受付時間に間に合わないとして時間外に物資を置いていく人などもいたとし、同協会の齋藤美枝さんは「優しい心に出会った11日間だった」と喜んだ。
現地寺院からSOS
寄付先は、佐賀県武雄市にある「おもやいボランティアセンター」。この間、曹洞宗の縁で、佐賀県鹿島市の寿福院から支援協力の依頼が總持寺に入ったことから、支援先に決定。7月28日までの物資を1回目、残りを2回目として送った。
總持寺副監院の山口正章老師は、「豪雨被害に心を痛めていた方はもちろん、今年は花火や夢ひろばが中止となる中、その分で寄付して頂けたのではないか」と話し、感謝を述べた。
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