有志の区民や団体らが11月の1カ月間にわたり、児童虐待防止を呼びかける企画「ツルミ・オレンジデイズ2020」を実施する。主催者らは、児童虐待防止のシンボルカラーであるオレンジを浸透させようと、期間中、さまざまなイベントを展開する予定。「まずは知ってもらえるように、まちにオレンジが広がれば」と関係者は意気込む。
オレンジリボンは、2004年、栃木県で発生した幼い兄弟の虐待死を受けて始まった市民運動。横浜市では、2014年に「子ども達を虐待から守る条例」が制定され、啓発活動などが行われている。
認知度アップへ
ツルミ・オレンジデイズを主催するのは、児童支援団体やコミュニティカフェ、子育て中の母親など有志の区民や団体。実行員会形式で企画し、鶴見区などが後援する。
鶴見区は市内でも児童虐待の通報件数が多い傾向にあること、そんな中でもオレンジリボンの周知が足りていないことなどを背景に、今回の企画が立ち上がった。
実行委員の一人は「世間で虐待のニュースなどが出ると、一時的に関心事になるが、一過性のものではなくしたい」と説明する。
出展、まち歩きも
皮切りは10月26日から鶴見区が区役所1階区民ホールで実施する児童虐待防止啓発展示。区とコラボレーションし、展示の一部をツルミ・オレンジデイズ用に活用。啓発のほか企画の案内などを行う。
11月1日と3日には、生麦駅前通り商友会と岸谷商栄会協同組合が主催する「第2回WAKUWAKU生麦de事件まつり」、7日にはレアールつくの商店街で行われる「つくのつくるのマルシェ」内にそれぞれブースを出展する。
各イベントでは、オレンジリボンをモチーフにしたハンドメイド商品や菓子、飲料などを販売し、売上の一部は同運動に寄付するという。
22日には、ごみ拾いをしながら啓発を行うウォーキング企画も予定。同日には230カフェ=鶴見中央=、26日には「コミュニティ&シェアスペースKOTOBUKI」=潮田町=でツルミ・オレンジカフェと題した児童虐待防止の勉強会を実施する。
また、期間中は、230カフェにポップアップショップを設置し、オレンジリボンを配布するなどして推進をはかる。
「子や孫のこととして、幅広い世代に関係する。ただ親を責めるではなく、父母のケアも考えられるように、まずは虐待防止を感じる機会を作れれば」と実行委員会は話している。
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