会食自粛や営業時間の時短要請など、コロナ禍で窮地に立たされる飲食店を自ら盛り上げようと、区内鶴見中央にある個人店の店主らが共同で販促チラシを製作した。タクシー会社の協力も得て、宅配にも対応するなど工夫。二度目の緊急事態宣言を乗り越えようと、必死に営業を続けている。
共同で販促シェアするのは、鶴見区役所前を東西に走る大通りの裏側、鶴見中央2丁目、3丁目に店舗を構える個人経営の7店(あげ市、クーリン、HANG OUT、満留賀、味彩香、PINO、とも栄鮨)と、同じエリアに本社を置く東宝タクシー(株)だ。
B4サイズを折りたたんだ冊子型のチラシは、「PERORITO(ペロリト)」と命名。ジャンルは中国、台湾、イタリアンに和食など、偶然にも専門が異なる飲食店が集まった。
内容は各店イチ押しのメニュー写真と店舗情報、グルメサイトにつながるQRに簡単な紹介文を掲載。東宝タクシーは、コロナ禍でスタートした弁当などの宅配サービスの利用方法を載せている。
費用は各店が出し合い、計800部を印刷。店舗やタクシー車内などでPR中だ。
一枚で入口8つ
発案したのは、とも栄鮨の梶ことぶきさん。商店街もなく、公的な支援も乏しい個人店の苦しい現状を打開しようと、昨年11月ごろから動き出し、近隣店舗に直接交渉して実現させた。
「お客さんの話を聞くと、他店さんに行ったことがある人も多かった。ご近所で情報をシェアできればと考えた」と梶さん。近場であれば宣伝効果も高いとし、「今の敵はコロナ」と”共同戦線”を張る形となった。
梶さんは「一枚手に取ってもらえれば、入口が8つあるのと同じ。日替わりで楽しんでもらえたら」と話す。
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