衆議院議員選挙は10月31日に投開票され、神奈川3区(鶴見・神奈川区)は自民党新人の中西健治氏(57)が12万票に迫る得票で初当選を決めた。小此木八郎元国家公安委員長の政界引退で新人4人の争いとなったが、強固な自民地盤を引き継いで保守票を手堅く集めた。
午後8時すぎに中西氏の当選確実が伝わると、鶴見駅前に構えた事務所が拍手と歓声で沸き立った。
中西氏は「準備期間の短い中、密度の濃い活動ができた」と選挙戦を振り返り、「ようやくスタートラインに立たせてもらった。鶴見、神奈川の声を国政に反映させる仕事を(支援者の)皆さんと一緒にやっていきたい」と力強く語った。
8月の横浜市長選出馬に伴い議員辞職した小此木八郎氏の後継候補として、2期務めた参議院からのくら替えとなった中西氏。3区での認知度に課題を残した選挙戦となったが、地方議員らと駅頭などで政策を訴え、自民地盤を生かして保守票を固めた。
野党票伸びず
県内の選挙区でも野党共闘による候補者一本化が目立った中、3区は立憲民主党と共産党がそれぞれ候補者を擁立。政権批判票を食い合う形となった。立民の小林丈人氏(50)は「多くの方のご支援をいただき戦ってきたが、選挙の結果は自分1人の責任で不徳の致すところ。次の選挙に向け、もっと地域を回り知名度を上げていきたい」と述べ、共産の木佐木忠晶氏(37)は「選挙戦を通して政治を変えてほしいという思いが伝わってきた。明日からまた新たなスタート」と話した。
唯一の女性候補として無所属で出馬した藤村晃子氏(48)は、アニマルポリスの創設などを訴えたが票を伸ばすことができなった。
投票率52・64%
3区の投票率は52・64%(鶴見区51・63%、神奈川区53・83%)で、2017年の前回衆院選より4・78ポイント上昇した。区単独でも前回から4・63ポイント上昇したが、市内18区中最下位となった。
鶴見区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>