鶴見火災予防協会(山本龍行会長)がこのほど、鶴見図書館へ防災などに関する図書16冊を贈った。寄贈された図書は、11月30日まで同図書館の窓口で展示されている。
火災予防協会は、防火・防災の啓発などを行う団体で、鶴見区内では約230の企業や個人が加盟している。
同会による図書館への寄贈は初めて。駅前での街頭啓発など、コロナ禍でこれまでの活動が難しくなったことから、啓発手段を模索。火災予防や防災などに関する図書を寄贈することで、区民らに意識を高めてもらおうと実現した。
図書館によると、市全体への寄贈はあるが、区単独では珍しく、鶴見ではここ数年なかったという。
図書は、『みんな森の仲間とオオカミのサイレン』といった子ども向けの絵本から、『今どき防災バイブル』などの大人向けまでの16冊。図書館が要望を出し、協会側が応える形で揃えた。
蔵書の幅広がると歓迎
図書館では、限られた予算の中から、利用者のニーズや時代の流れなどを考慮しながら購入図書を決定している。
そのため、より専門的な内容の本は購入に至らない傾向もあり、石合智晃館長は「今回のように、防災などに特化した本の寄贈は、蔵書の幅が広くなる」と喜ぶ。
同協会は、今後も毎年寄贈を続ける予定としており、図書館側は「専門的な本が増えていけば、企画やコーナーなども考えていける」と歓迎。「区の図書館として、区民への防災意識の啓発につなげられる」と話した。鶴見消防署は、11月9日から15日までが秋の火災予防運動期間にあたるとし、「図書を通し、予防に努めてもらえれば」とした。
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