横浜市立市場小学校=元宮1の13の1=(室井克之校長/全校児童790人)が今年度、創立140周年を迎えた。11月2日には同小児童の記念式典、3日には保護者や地域住民らによる祝賀会などが開かれ、「140歳」を祝った。
市場小は、1873年(明治5年)に学制が発布された翌年、民家の一室を借りて開校した「真明学舎」が始まりだ。75年に「第一大学区神奈川県管内第七中学区一二三番小学市場小学校」と名称を変更。79年に建てられた木造2階建ての校舎は、現在の横浜熊野神社=市場東中町=の境内にあったという。
その後、89年に当時の市場村を含む、6村が一つになり、町田村が誕生。1909年、町田村立尋常町田小学校と名を変え、一時、市場の名前がなくなった時期もあったが、23年に潮田町立尋常高等市場小学校に戻った。現在の場所に校舎が移転されたのは、関東大震災後の1925年のことだった。
親子4代も
明治、大正、昭和、戦争から経済成長期を経験し、平成まで、周辺の子どもたちを育んできた市場小。室井校長は、「親子3代は多く、4代という家族もある」と話す。
横浜市立市場小学校となった1947年ごろは、児童数約2千人、学級数は30あり、マンモス校だったという。今年3月末までで送り出した卒業生は、記録のある限りで1万2372人に上る。
9自治会が支え
元宮、市場上町・下町・東中・西中、尻手、、バードウッド鶴見、オーベル横浜鶴見、ヨコハマオールパークスの9自治会からなる市場小学校区。毎年、各自治会と学校が協力し、親子読書会を開くなど、交流も多いという。
「これまで本校の発展に寄与された地域の人に、心から敬意を表したい」。3日、PTAら創立140周年記念事業実行委員会が主催した式典で室井校長は、地域住民に謝意を示した。
また、前日の2日、体育館で行われた児童の記念式典では、5、6年生の児童代表による実行委員会が、市場小の歴史を劇にして紹介。地域住民から寄贈された揃いのはっぴを着て、ソーラン節を踊った。
児童は、「歴史ある小学校に通うことはすごいこと。歴史と伝統をつないでいく」と話した。
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