東台小学校5年の飯塚康太君が、3月5日から6日まで東京都で開かれた全国少年少女選抜レスリング選手権大会に出場し、5年生45kg級で優勝した。レスリング経験者の父・康介さんから指導を受け、親子二人三脚でメダルをつかんだ。
同大会は、全国の小学校高学年を対象とし、今回は167クラブ677人が参加。飯塚君は、初出場で初優勝を果たした。
強くなるために
レスリングを始めたのは小学2年生。小さな頃から体は大きかったが、「同級生にからかわれ、ぐずぐずしてばかり」だったという飯塚君。我が子を心配した母・美晴さんが、ジムに連れて行ったことがレスリングと出会うきっかけとなった。「世の中には強い子どもがたくさんいると知ってほしかった」と美晴さん。子どもたちの練習する姿を見た飯塚君は、「もっと強くなりたい」とレスリング挑戦を決意した。
父・康介さんは、東京農業大学レスリング部出身で、インカレ2位の実績を持つ。当初は競技の厳しさを知るがゆえに、息子にレスリングをやらせるつもりはなかった。
しかし、飯塚君のやる気から、ジム探しなどを協力。現在は自身が立ち上げた東京農大OB会ジュニアレスリング倶楽部で、仕事のかたわら息子を指導している。
始めた当初は「どうせ続かないだろう」と康介さんから思われていた飯塚君だが、予想とは裏腹にのめりこんだ。2014年には全国少年少女レスリング選手権大会で初優勝を果たした。
敗北の雪辱晴らす
今大会は優勝にこだわった。連覇をかけた15年の全国大会で3位に終わり、その雪辱を晴らすため、親子で猛特訓。スパーリングや懸垂、スクワットなどの練習で体をとことん追い込んだ。その結果、決勝戦で昨年敗れたライバルを6対0で圧倒し努力を実らせた。大会後康介さんは、「あんなに努力をしたのだから負けるわけがない」と厳しい言葉でねぎらった。
康介さんとレスリングを語ることが楽しいと飯塚君は言う。「父は尊敬する存在。『まだまだ』と言われるが、将来は五輪選手を目ざす」と意欲を見せていた。
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