神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2016年8月4日 エリアトップへ

商大生政策コンペ 区提示課題 解決法を提案 300人が「若者目線」のアイデア

社会

公開:2016年8月4日

  • LINE
  • hatena
政策を発表する学生
政策を発表する学生

 横浜商科大学(小林雅人学長)=東寺尾=で7月29日、鶴見区協力のもと、学生による行政課題解決のための「鶴見まちづくり政策コンペ」が行われた。8つ出された課題は、すべて区各課の職員が現状の区政を考慮して提示。前期の授業として同大商学部全3学科の2年生300人が取り組み、解決のためのアイデアを競い合った。

 同大と区は昨年3月、包括連携協定を締結しており、授業はその一環。大学の開学50周年と区の区制90周年プレ・イヤー事業として実施された。

 授業は、提示された課題に対し、学生が自主的に学習しながら進める問題解決型授業(PBL=Problem Based Learning)と呼ばれる手法で展開。行政と連携した上、学年単位という大規模なものは珍しいという。

 課題は、「地域防災の担い手として大学生・大学に何ができるか」「若者の投票率向上」「海外観光客を呼ぶ方法」「区のマスコット『ワッくん』を通じた魅力発信」「JR鶴見線の利用者増加」「鶴見図書館の若者利用促進」「区内の潜在保育士の再就労方法」「区消防団に入団する若者を増やす」の8項目だった。

学生の関心高める取組

 政策発表当日は、事前に9クラス全70グループから、8課題ごとに教員らが選出した優秀チームが登壇。各チームともデータなどを分析した上、第三者との協力など、様々な視点で解決策を発表した。

 最優秀は、ワッくん活用法の発表チーム。認知度の低さなどを指摘し、ワッくんの被り物を作っての横浜マラソン出走や、献血時にグッズを配布するPR方法などを提案。区担当者は、「被り物などは、区民まつりなどでも使える。面白いアイデア」と話した。

 学生たちは今回の課題の多くで、区民を含む特に若者の認知度や意識の低さなどを指摘。まちづくりや地域への関心の薄さを裏付ける結果となった。

 征矢雅和区長は、「条例などを考慮するため、行政職員は発想が固くなりがち」とし、「柔軟な提案が伝わってきた。何よりも若い人たちに区を見てもらったことが良かった。今後も続けていければ」と総括。学生の地域への関心を高める取組を歓迎した。

 商学部観光マネジメント学科の田尻慎太郎准教授は「今回は初の試み。考え方など積み重ね、数年後、実際の課題解決につながるようになれば」としている。

鶴見区版のトップニュース最新6

国土強靭化の先導事例に

市場西中町防災対策

国土強靭化の先導事例に

住民主体の取組みを評価

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

初挑戦で金賞受賞

佃野町「楽匠」

初挑戦で金賞受賞

「からあげグランプリ」で

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

鶴見区、50年後も30万人超

横浜市人口推計

鶴見区、50年後も30万人超

市全体は約2割減

4月11日

市が基本構想を策定

豊岡小再編整備

市が基本構想を策定

2032年度以降の竣工めざす

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook