原発避難生徒いじめ問題で緊急申し入れ 市政報告 金銭授受をようやく「いじめ」と認定 日本共産党 横浜市会議員 古谷やすひこ
日本共産党横浜市議団は、1月31日、原発避難生徒いじめ問題について、被害生徒に寄り添い、一刻も早い解決を図るための緊急の申し入れを林文子市長宛てに行いました。
教育長「認定できない」
被害生徒から「またいじめが始まると思って、何もできずにただ恐くて仕方なくて、いじめが起こらないようにお金をだした」「お金を取られたことをいじめと認めてほしい」と市長宛に手紙が提出されました。金銭授受は150万に上ると主張していました。
にもかかわらず、岡田教育長は、「同級生らの話などから、金品の授受についていじめという結論を導くのは難しい」などと発言。この発言は、いじめの要因があったとする第三者委員会の答申を無視するもので、生徒側から撤回を求められ、多くの市民の怒りをかいました。その後、2月13日に発言を撤回し、金銭授受をいじめと認定。
「見守る」だけ動かぬ市長
林文子市長は1月25日の定例記者会見で「(教育長の発言は)言葉が足りなかった」と謝罪したものの「再発防止策などを検討する委員会の議論を見守ったうえで、対応する考えを改めて示す」と述べました。
これでは、被害生徒のいじめによる苦痛の訴えを無視していることになり、事態は何も解決しません。いじめ防止対策推進法には、いじめは、児童・生徒の間で起きていて、その行為の「対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」と定義しています。
解決には市長の決断必要
法の定義に照らして、市長は、以下の内容で事態打開を図るべきです。
【1】、金銭授受をただちにいじめと認め、その手続きとして、条例によって市長部局に設置されている横浜市いじめ問題調査委員会に諮問し、いじめ認定の判断を仰ぐこと
【2】、教育委員会のもとに置かれた再発防止検討委員会に、答申を出した横浜市いじめ問題専門委員会及び横浜市いじめ問題調査委員会のメンバーを加えること
【3】、再発防止検討委員会は、金銭授受をいじめと認定したうえで検証と再発防止策を検討すること
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