横浜市はこのほど、市内10カ所と5区間の踏切整備計画を策定した。鶴見区からは5カ所と2区間が選定され、江ケ崎踏切では踏切の拡幅による歩道整備、古市場踏切では跨線人道橋へのエレベーター設置案が示された。市は今後、計画をもとに鉄道業者と安全対策の調整を進めていく。
計画は歩行者対策、自動車対策、連続立体交差候補区間としての総合的な対策の3分野に分かれ策定された。鶴見区の踏切は15カ所中7カ所とおよそ半数を占めている。
歩行者対策では江ケ崎、八丁畷第1、古市場踏切が踏切を維持しながら安全対策を講じる速効対策に選定された。江ケ崎と八丁畷第1では歩道設置を視野に入れた踏切の拡幅、カラー舗装などを進めていく方針が打ち出されている。また、古市場踏切には跨線人道橋にエレベーターが設置される方向で進められる。
踏切道を廃止し代替施設を建設する抜本対策には生見尾踏切を選定。跨線人道橋の整備を目ざしていく方針だ。
自動車対策では並木踏切を選定。踏切を廃止し道路の単独立体交差整備を案として掲げる。
総合的な対策区域には、京浜急行本線「鶴見市場駅周辺」、JR南武線「矢向駅周辺」を選定。踏切を無くす連続立体交差候補区間となっている。
江ケ崎に歩道案
市担当者によると、現時点で最も鉄道業者との調整が進んでいるのは、江ケ崎踏切。マンション建設に伴い、更なる交通量増加が見込まれていたため、住民からも拡幅の要望が寄せられていたという。頻繁に踏切を通るという地域住民は「トラックなどの交通も多く、ベビーカーや高齢者にとってはとても怖い踏切」と、かねてから通行に不安を抱いていた。
江ヶ崎町内会の黒川治宣会長は「江ケ崎跨線橋の開通やマンション開発で、交通量が増加していた。目いっぱい拡幅してくれるとありがたい」と歓迎する。
市道路局担当者は「鶴見は踏切が多く、課題も多い。生見尾踏切のような事故が二度と起きないよう、対策したい」と話している。
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