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取材協力/海老名総合病院 医療レポート 開院から30年、新たな時代へ一歩 内山喜一郎 病院長

公開:2013年2月1日

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内山喜一郎病院長
内山喜一郎病院長

 2008(平成20)年に民間では県内初の「地域支援病院」の認定を受け、海老名市をはじめとした県央域の中核的な「急性期病院」としての役割を担う海老名総合病院。今年開院30周年を迎えこれまでの歴史とこれからについて同院の内山喜一郎病院長に聞いた。

「海老名に救急を」―創業の理念今も

――海老名市に開院して今年で30年。開院に至るまでの経緯を教えてください。

 昭和48年に「地域に根差した医療を提供しよう」と日本医科大学の同級生4人が法人「仁愛会」を設立し、埼玉県杉戸で「東埼玉病院」を開院。その10年後に海老名総合病院が開院しました。当時救急医療施設が海老名に無く、市は参入者を探していました。そこで4人は「救急をしっかりやりたい、地域に役立ちたい」と当時のこの地域の医師会に働きかけました。しかし「仁愛会」は当然海老名では認知されていなかったため、前院長の田中昭太郎(現海老名市医師会長)は救急にかける思いや、必要性を根気強く訴え続けた結果、医師会から協力を頂き、昭和58年に設立することができました。

 創業者の使命は海老名地域の救急医療を確立することでした。私たちはその思いをしっかりと引き継いでいかなければなりません。

――法人名を変更しました

 「仁愛会」は平成15年に施設の増加に伴い「ジャパンメディカルアライアンス」に改名しました。アライアンスとは「緩やかに繋がりあう」という意味で、総合病院、海老名メディカルサポートセンター、海老名メディカルプラザなど関連法人も含めて、決して縛られることなく、いい意味で緩やかに連携していくという意味が込められています。

創業者の先見の明

――創業者はこの30年間に何を

 病院としての大きな枠を作りました。それは内科一つとっても明らかで、呼吸器内科、血液内科、消化器内科と細かく別れている「民間病院」はあまり例がなく、前院長はどんな患者さんにも対応できるような病院作りをしてきた。また初代齋藤達雄院長は総合病院の「総合」は「いろいろな診療科が集まった『総合』ではない。職員の総合力を持って患者さんに対応することだ」と言っていました。みんなの力をあわせて対応するチーム医療。私もその考えに共感し、日頃から職員に話しています。またこの30年で「施設群」ができました。これからは内容の充実が必要になる。それにはまず永続性のある組織作りです。開院当初は院長、事務、薬剤師、検査技師ら各々が専門の仕事をしながら経営にも参加し、少人数の「細い柱」で一人何役もこなしながら病院を作ってきたのです。やがて診療科も人も増え、病院の器が大きくなってもその体制は続いてきましたが、社会事情や診療報酬制度が変わり病院にも強固な経営基盤が求められています。

次の30年へ向け人材育成

――これからの30年は

 しっかりとした柱が必要で、そのための人材育成は急務です。3年前からバランスト・スコアカードという経営手法を導入しました。これにより院内のコミュニケーションがスムーズになり、個人が仕事に対して高い意識を持つようになり、結果質の高い医療を患者さんに提供できるようになりました。経営を担う柱、診療を担う柱、それぞれの専門分野を生かしたしっかりした柱となる人材がたくさんいて、その上に病院が成り立っているのが理想です。経営手法と人材の育成が両方あって地域の要望に応える病院になる。そうした意味で平成25年の目標は「人材育成」です。

「市民病院的」な役割果たす

――今後の目標などは

 たくさんありますが、一つは法人の中に教育センターを創ることです。診療の教育だけでなくマネジメントに関しても高い教育をしたい。また地域に医療情報や医学知識も発信してゆく。予防医学の普及です。通常の診療だけでなく地域への教育、地域の医療機関へのサポート、これが私たちに課せられた「地域医療支援病院」としての役目です。また「社会医療法人」として「公的」な医療機関と同等な仕事をしています。当院は救急部門で公益性が認められ、法人資格が与えられました。救急部門に関しては公的補助金は微々たるもので、自腹を切ってでも創業以来の「使命」として「仁愛の精神」を守り、今後も救急を中心に地域に尽くします。

――医療も変わってきた

 これからはよりよい医療のため、しっかりした組織づくりをして次の30年にステップアップしていきます。事業としては、新棟を建設して救急センターを創設する計画があります。県央地区は脳血管疾患や循環器疾患が増えているので、さらに救急部を充実させて、対応出来る強い施設を目指します。

 もう一つはガン治療。駅前開発で若い世代が増えますが、元々住んでいた人の高齢化も進む。海老名市の高齢化は急速に高まり、あらゆる方面に対応しなければならなくなる。「じゃあ病院を増やせばいい」と思われるかもしれませんが、県の医療計画で病床数が決められていて現状では無理。だから私たちが持っている機能をもっと高めて受け入れなければいけない。私たちは民間病院ではありますが、これからも海老名で「市民病院的な役割」を果たせるよう努めて参ります。
 

外観
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