神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

全国青年技能競技大会で入賞した 北川(きたがわ)和弘(かずひろ)さん 杉久保北在勤 28歳

公開:2011年10月21日

  • LINE
  • hatena

内に秘めた熱い闘志

 ○…「今までで一番の出来で、自信はあった。でも図面でミスが―」。全国で64万人の大工や左官工などの職人が加盟する全国建設労働組合総連合による「全国青年技能競技大会」に県の代表として参加。自身3回目の全国出場で初入賞を果たした。住宅建設の未来を担う35歳以下の若手職人が参加し、技能を競い合う年に一度の大会。色のついた賞には届かなかったが、上位受賞者の技能の高さを素直に認め、リベンジに静かなる闘志を燃やす。

 ○…「なんかカッコ良かった」。大工の道を選んだのは中学時代。学校の勉強が好きではなかったため、手に職をつけようと卒業後職人の道に進むことを決意。しかし「高校を卒業して」と両親に説得され進学することに。やがて高校生活も残り半年になり、そろそろ進路を決めなければいけないと焦りが出始めた時、後輩との学校の帰り道で何気なく話した「大工への思い」が思わぬきっかけに。後輩が現在の会社の息子と友人だったことから、縁あって道が開けた。

 ○…「趣味、特に無いんです」。車通勤ということもあり、酒も外ではほとんど飲まず、仕事が終わるとまっすぐ自宅へ。一昨年、籍を入れたばかりの新婚のため、愛する妻の元へ飛んで帰りたい気持ちはどんな誘惑にも打ち勝つほど。「今は仕事が楽しい。縁あってこの世界に入れたが、飛び込んで良かった。この仕事で何よりうれしいのはお客さんに気に入ってもらえた時ですね」。少ない言葉の中にも誠実さや職人として築いた10年の歴史と自信が垣間見えた。

 ○…将来は独立して、一国一城の主を目指す。「5年後、10年後、何年かかるか分からないけれどいずれは…」。勉強が嫌いで職人の道を目指したつもりが、高校を卒業しても技能向上のための勉強が待っていた。「日々勉強ですよ。でも楽しいから」。夢に向かって引く図面は、寸分の狂いもなく引かれるに違いない。
 

至高の休日スタイル 

神奈川・東京の注文住宅専門会社「RayCraft (加藤工務店)」

https://kato-koumuten.com/

<PR>

海老名・座間・綾瀬版の人物風土記最新6

長田 友香さん

9月25日開催のひきこもり居場所セミナーを企画した

長田 友香さん

綾瀬市寺尾北在住 53歳

9月20日

多賀 海斗さん

「ZAMAスマッシュオープン」に来場するeスポーツのプロプレーヤー

多賀 海斗さん

座間市栗原在住 28歳

9月13日

池田 明子さん

2024年度神奈川県救急医療功労者表彰を受賞した

池田 明子さん

海老名総合病院勤務 45歳

9月6日

落合 明さん

「かにが沢笑顔のひまわりプロジェクト」のリーダーを務める

落合 明さん

座間市相武台在住 76歳

8月30日

坂井 信人さん

オートバイの全日本選手権を3連覇したチーム「7C」の代表を務める

坂井 信人さん

綾瀬市深谷上勤務 59歳

8月23日

西谷 美香さん

蓼川の灯ろう流しを主催・上土棚地区青少年健全育成会の会長を務める

西谷 美香さん

綾瀬市上土棚中在住 58歳

8月16日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 9月20日0:00更新

  • 9月13日0:00更新

  • 9月6日0:00更新

海老名・座間・綾瀬版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook