海老名LC(ライオンズクラブ)キャップ回収事業 155万個を突破 3100人分のポリオワクチンに
海老名ライオンズクラブ(浜野勝利会長)が設立40周年事業としてアジアの子どもたちにワクチンを届けるため、5年前から取り組んでいるペットボトルキャップ回収事業で、収集総数が155万個を超えた。キャップの売却益を感染症ワクチンの購入費用に充てようという取り組みで、約3100人分のポリオワクチンに相当。今後は11月までに200万個達成を目標に掲げ、市民らに協力を呼び掛けている。
秋までに45万個の上積み目指す
ボトルキャップは従来、回収後に廃プラスチックに分類され処分されてきた。しかしプラスチック原料にリサイクルするとともに、樹脂メーカーへの売却益をポリオ(小児まひ)や破傷風など感染症ワクチンの購入費用にするこの取り組みを、同クラブでは2008年からスタートした。
当初は09年4月までに10万個の回収を目標に設定したが、市民や団体への地道な呼び掛けも功を奏し、「支援の輪」がじわじわと広がり、1年間で目標を大幅に上回る40万個を収集。11年秋には100万個の大台を突破した。
県内のキャップ事業の窓口となっている「NPO法人Reライフスタイル」(横浜市金沢区)によると、ポリオワクチンの価格は1人分約20円。ボトルキャップ500個分の売却益がこれに相当する。
同クラブが6月15日までに集めたキャップは155万個で、3100人分のポリオワクチンを送ったことになる。
クラブでは設立45周年となる今年11月3日までに、900人分のポリオワクチン購入費にあたる45万個の上積みを新たな目標として設定。200万個達成を目指し、市民へ収集協力を呼び掛けている。
浜野会長は「多くの市民の方々に協力をいただき、運動を開始した当初は想像もしていなかった数のキャップが集まり、多くの子どもたちにワクチンを贈ることにつながった。多くの市民の方々がグローバルなボランティア活動に参加していただければ嬉しい」と話している。
問合せは同クラブ事務局【電話】046・234・2481へ。
1日に4千人超が感染症で命落とす
「NPO法人Reライフスタイル」を窓口にキャップ回収活動に参加している企業や団体、個人は4月末時点で3900を超える。今年5月末までの収集実績は約88万人分のポリオワクチン購入費にあたる、約4億3870万個を超えているという。
アジアやアフリカでは、子どものワクチン接種率が低い国も多く、ポリオなどの感染症で5歳以下の子どもが全世界で1日に4千人以上命を落としているという。「小さなお子さんでも気軽に参加できる取り組みです。ぜひペットボトルのキャップを集めて届けていただきたい」と話している。
主なワクチンの1人分の購入価格は以下の通り。カッコ内はペットボトルキャップ数。▼ポリオ20円(500個)▼MMR(はしか・おたふくかぜ・三日はしか)114円(3040個)▼DPT(百日咳・ジフテリア・破傷風)9円(240個)▼BCG(結核)7円(180個)
※ユニセフ・サプライディビジョンによる概算($=120円で換算)
|
|
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>