海老名市消防本部(二見裕司消防長)は13日、同市消防団(塩脇憲一団長)と消防職員による合同訓練を実施した。双方の連携を強化するため毎年実施しているが、今年は初めて大規模風水害を想定した訓練となった。
今回の合同訓練は市消防本部から19人、消防団から59人が参加。2011年に始まった合同訓練は台風と緊急出動で中止とした13年と19年を除くと今回で8回目。
今年の合同訓練は2018年12月に供用が開始された県消防学校(厚木市下津古久)の災害救助訓練場にある、水深1・9メートル、縦51・2メートル、横5メートルのプールで実施された。
訓練では今年7月に購入した水難救助用ボート7艇を持ち込み、プールに水流発生装置や送風機を利用して実際の台風を想定した環境を作り訓練を行った。
ボートはゴム製で、全長3・1メートル、全幅1・47メートル、最大で6人まで乗ることができる。今年7月に市が1艇約20万円で消防団が災害救助の現場で使用することを想定し購入したもの。今後は相模川流域にある南分署(上河内)と南部大型備蓄倉庫(杉久保北)で保管される。
プールでの訓練の他に、施設内の階段水路で屋内が浸水した状況を想定し、階段上から流れて来る水流を受けながら階段を上る訓練や、扉の内外の水圧差が小さくなった状態で扉を開放する訓練も行われた。
合同訓練を主導した管理課の職員は「合同訓練で消防署と消防団の連携が深められてよかった。今後も施設を利用して沈水した車内での救助活動など様々なシチュエーションの訓練をしていきたい」と話した。
海老名市消防団の塩脇憲一団長は「風水害を想定した訓練がしっかりとできた実りある訓練だった。今回の訓練に参加できなかった団員にも同じ状況下で水難救助用ボートの操舵訓練などを実施していきたい」と話した。
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