海老名・座間・綾瀬版
公開：2021年2月26日
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コロナ禍でも、犯罪や事故はあなたの身の回りで起きている-。
座間警察署（小林淳一署長）とタウンニュース海老名・座間・綾瀬版では初の試みとして、防犯や交通安全に関する特別紙面を企画した。発行にあたり小林署長にインタビューを実施。現在の座間署の様子や、被害に遭わないための心がけを聞いた。
―コロナ禍も１年になろうとしています。警察官は「エッセンシャルワーカー」ですが、どのような思いで任務にあたってきましたか。また現在の座間警察署の様子を教えてください
私たちは座間市の安全安心を守るため、コロナ禍にあっても24時間３６５日、危機管理の体制を崩すことはあってはなりません。健康管理はもちろんのこと、感染防止の基本を徹底しています。
警察官は人との接触の多い仕事です。たとえば泥酔していて騒いでいる人がいた場合、その人がマスクをしていないから、発熱しているから、といって対応を変えるわけにはいきません。署員は細心の注意を払い「私たちが座間市を守るんだ」と使命感をもって、コロナ前と変わらず治安維持に努めています。
―２０２０年の座間市内の事件や事故の発生状況を振り返ると、どのような傾向がみられますか
前年と比べて、刑法犯は約10％、交通事故件数は20〜30％のマイナスとなりました。この減少傾向は全国的なもので、コロナ禍で外出機会が減っていることや交通量が減ったことが要因として考えられます。
ただし、荒手な手口や凶悪な犯罪が起きたことについては注視しています。昼間、営業中の店舗に強盗が押し入った事件、空き巣に居合わせた住人が暴行を受けた事件、今月も交通トラブルを発端に殺人未遂事件が発生しています。
発生件数は減りましたが、市民の皆様には事件事故に遭わないために日頃から、防犯や交通安全に心掛けていただきたいです。
―座間市内では、振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害も深刻です
特殊詐欺件数も前年比で減少はしたものの、昨年だけで33件、５０００万円もの被害が発生してしまいました。今年に入っても、市内では犯人からの電話が多数確認されています。毎日のように電話がかかってくることもあります。
―どのような対策をとれば詐欺被害を防げるでしょうか
詐欺被害に遭わないためには、詐欺犯からの電話に出ないことが一番です。詐欺の多くは騙すための前兆となる電話から始まります。電話に出ると、犯人は「座間市役所」や「座間警察署」と偽って言葉巧みに誘導しますので「私は大丈夫」と思っていても話を聞いているうちに騙されてしまうのです。自宅の電話を常時留守番電話設定にするか、録音機能付電話にすることも有効です。
―座間署長には２０１９年４月に就任されました。小林署長が警察官として一番大切にしていることは何でしょうか
市民のために働くということです。市民に困っていることがあれば、いち早く助けたい。細かいところにまで気を配り、市民に安心して暮らしてもらえるためにどうすれば役立てるかということを考えています。
―最後に、市民へメッセージをお願いします
座間市は自然が豊かで水も美味しい。今の季節は、台地から望む丹沢の山並みも雪が積もって息をのむ美しさですよね。都心部との交通アクセスも良く、大変住みやすいところだと思います。
市民、そして関係機関の皆様との連携も強固で、ご協力により座間の安全安心を守ることができています。改めて感謝申し上げます。より一層、安全安心なまち・座間にしていくため、署員一同「全集中」で努めてまいりますので、引き続きご協力お願いします。
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