神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2012年4月6日 エリアトップへ

鎌倉まつりで4月8日(日)に行われる「静の舞」を踊る日本舞踊西川流の名取 西川 翠花さん 大船在勤 48歳

公開:2012年4月6日

  • X
  • LINE
  • hatena

”舞”は人生の一部

 ○…4月8日(日)から15日(日)まで恒例の「鎌倉まつり」が今年も開催される。毎回初日に鶴岡八幡宮の舞殿で行われる「静の舞」は、源義経の妾・静御前が踊ったとされる日本舞踊の一曲。昨年、初めて踊り手を任されたが震災の影響で中止になり、特例で今年も踊り手に選ばれた。「まさか踊る機会を頂けるとは。夢みたいな気持ち」と笑みを見せた。

 ○…東京都出身で日本舞踊を習い始めたのは4歳のころ。近所にあった西川流の教室では「初めはしぶしぶ通っていて、雨が降っているとか言い訳して休んでは先生に怒られた」と苦笑い。だが、小学校高学年になると日舞が生活の一部に感じられるように。「理由はないけど子どもながらに『私はずっと続けていく』という確信を持っていた」と話す。中学生の時に国語の課題で出された本で「静の舞」と出会った。「古典の中に踊りの華やかな描写が出てきて驚いたことを覚えている。この時から静の舞は憧れの存在」と微笑んだ。

 ○…日舞を続けるために高校卒業後は就職。そして25歳で結婚し、出産をきっかけにやめてしまった。2回の離婚を経て、2人の子育てと仕事に奔走するうちに「生きがいが欲しい」と思うように。そこで一番に浮かんだのは日舞だった。「静の舞をいつか踊れれば」と鎌倉で日舞の教室を探し、10年前より西川翠扇先生に師事。かねてより静の舞への憧れを先生に語っていたところ、昨年、舞殿に立つチャンスが訪れた。「夢が叶って本当にうれしい。大舞台に立つことに凛とした気持ちにも」と内定の感想を話した。「次は、師範を目指して頑張りたい」と抱負を語る。

 ○…現在和装品店に勤め、海釣りに出掛けるのを日々の楽しみにしているが、大舞台を前にケガをしないよう半年前から控えている。4年前に結婚した最愛の夫は現在青森で単身赴任中。「主人のいない淋しさを、静御前に投影して踊ります」とはにかんだ。
 

鎌倉版の人物風土記最新6

斉藤 正朗さん

鎌倉商工会議所青年部の会長に就任した

斉藤 正朗さん

横浜市在住 44歳

4月26日

松原 駿吾さん

鎌倉青少年会館のリニューアル実行委員を務める

松原 駿吾さん

鎌倉学園高校 15歳

4月19日

尾林 功二さん

鎌倉市バスケットボール協会の会長に就任した

尾林 功二さん

山崎在住 53歳

4月12日

森 文男さん

鎌倉警察署長に就任した

森 文男さん

市内在住 59歳

4月5日

佐々木 卓栄さん

大船警察署長に就任した

佐々木 卓栄さん

市内在住 55歳

3月29日

伊藤 大晴さん

今季から鎌倉インテルの主将を務める

伊藤 大晴さん

横浜市在住 23歳

3月22日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook