都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会女子シングルスで優勝した 鈴木 優美さん 十二所在住 14歳
粘りを武器に全国制覇
○…「目標はベスト8だったから、優勝できて本当にうれしい」と朗らかに語る。3月26日から28日まで三重県で行われた第26回都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会の女子シングルス部門で優勝した。しかし初戦ではマッチポイントを握られるなど敗退を覚悟した場面もあった。「相手の打球がぎりぎりのところでアウトになって、救われた。そこから『思いっきりやろう』と吹っ切れて自分の実力が出せました」と大会を振り返る。
○…鎌倉で育った。父親の影響で小学1年生のときに横浜PACでソフトテニスを始めるとプレーの多彩さにすぐに夢中になった。着々と実力をつけ、小学6年生のときには全国大会で3位に。第二中学校に進学すると迷わずソフトテニス部へ入部した。普段は部活仲間と放課後2時間ほど練習に打ち込んでいる。「伸び伸びとしているけれど、やるときはやる。そんな部活の雰囲気もとても自分にあっていて練習が充実しています」と笑顔を見せる。
○…部内では明るく元気なキャラクターだが試合になると一変、堅実なプレーを武器に冷静沈着にゲームを作り上げる。「以前はミスがあるとすぐへこんでしまって試合にも影響した。課題のメンタル面強化に取り組むことでプレーに粘り強さが出てきた」と自身の成長について語る。1年生ながら出場した前回大会ではベスト16入り、昨年の県大会では団体戦、個人戦ともに優勝するなど目覚ましい活躍を見せる。今回の全国大会優勝で今度は追われる立場となる。「良い意味でも悪い意味でも注目されると思う。もっと成長しないと勝てない」と中学生のラストシーズンに気合を入れる。
○…「勉強と違って1つの答えに縛られないからソフトテニスが好き」と魅力を語る。「ナショナルチームに入ることが目標。皆から応援される選手になりたい」。力強い眼差しで将来の自分を見据える。