鎌倉版 掲載号:2015年5月29日号 エリアトップへ

5月5日に行われたカヌーのインターハイ神奈川県予選で優勝した 有村 啓吾さん 県立鎌倉高校3年

掲載号:2015年5月29日号

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最後の全国で頂点に挑む

 ○…5月5日に清川村の宮ケ瀬湖で行われたカヌー競技のインターハイ県予選。男子カナディアンシングルで優勝し、8月に行われる全国大会の切符を手にした。決勝は2位に15秒以上の大差をつける危なげない展開。「1秒差で負けた昨年の悔しさをバネに、厳しい練習をしてきたので自信はあった。優勝できて達成感がある」と勝利の味をかみしめる。

 ○…カヌーを始めたのは小学1年生のとき。自宅近くの引地川で「湘南カヌースポーツクラブ」の練習を見かけ、「おもしろそう」と入団を決めた。「運動神経のあるなしに関係なく、練習した分だけ速くなれる」と競技にどんどんのめり込み、小学3年生のころにはカヤックで全国大会に出場するほどの実力に。中学生になるとカヌーのペア競技を軸に、各地の大会で活躍した。

 ○…鎌倉高校進学後も、カナダで行われた世界ジュニアに日本代表として出場するなどペアで実績を残した。「インターハイ優勝」を目標にしてきたが、パートナーの引退で状況が一変。高校1年生の秋に急きょシングルへ転向した。「漕ぐ感覚がペアのときとは全然違う」と調整に苦しみ、試合で思うような成績を出せない時期が続いた。自暴自棄になりかけたこともあったというが、カヌーにかける情熱が消えることはなかった。「やっぱり勝ちたい」と練習に没頭。今大会では、コツコツと磨き続けてきた技術が見事に結実した。それでも「千葉に強い選手がいる。課題である中盤以降をもっと強化しないと勝てない」と油断はない。

 ○…「高校卒業後は海上保安官になって、海の安全を支える力になりたい」ときっぱり。夢の実現に向けて、忙しい練習の合間をぬって勉強にも励む。「大会に出るのは、今年が最後と決めている。6月の関東大会、その後のインターハイで有終の美を飾りたい」。力強い眼差しの先に、頂点を見据えている。

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