鎌倉版 掲載号:2018年2月23日号
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今年で第10回を迎えた鎌倉子供囲碁大会の実行委員長 近藤 奎五さん 西鎌倉在住 82歳

囲碁の魅力 子どもたちに

 ○…今年で10回目を迎えた「鎌倉子供囲碁大会」の実行委員長を、第1回目から務めている。2月18日に光明寺で開催した大会には約170人が出場。盤上をじっと見つめ、戦略を練りながら一手ずつ碁石を打つ子どもたちの姿に「真剣勝負を楽しんでいるのが伝わってくる。地域の保護者らと協力し、大会運営を続けてきたが、子どもの喜ぶ姿が、私にとって一番のご褒美」と笑顔を見せる。

 ○…徳島県出身。囲碁との出合いは小学2年のときだった。自宅近くに住む若者に誘われ、「布石の基本のほか、『鶴の巣ごもり』という面白いテクニックも教えてもらった」。相手の裏をかいて勝機をつかむ見事な技に魅了され、「碁の虜になった」という。用具は高価だったため、紙で碁盤と碁石を手作りし、自宅で鍛錬に打ち込んだほか、新聞に掲載されている棋譜を熟読するなどして腕を上げていった。現在は「7段格」の腕前だ。

 ○…終戦を迎えたのは10歳のころ。「大きなショックを受け、これからいかに生きるべきかと悩んだ」という。思案した結果、「産業で国を立て直すしかない」と、猛勉強の末、京都大学に進学。工学部を卒業し、原子力発電所の設計の道に進んだ。79歳まで現役で活躍したが、その間も楽しみとして囲碁を続けてきた。「右脳と左脳がバランス良く発達するとされる囲碁を子どもの教育に役立ててほしい」との思いから、2002年に「西鎌倉子供囲碁教室」を開校。15年以上経ったいまも毎週土曜、妻やほかの講師たちとともに教えている。

 ○…美しい海に惹かれ鎌倉に移り住んで46年。鎌倉は「人情に厚く、公に尽くそうという意識の高い人が多い街だと感じる」。今後の目標は囲碁人口の拡大だ。「七冠独占を2度果たした井山裕太さんの国民栄誉賞受賞で関心が高まったと思う。さらに多くの子どもに魅力を伝え、囲碁界の発展に期待したい」

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