JOCジュニアオリンピックカップの女子バレーボール県代表に選ばれた 長澤 さくらさん 長谷在住 14歳
熱意でつなぐボールと夢
○…12月25日に開幕する「JOCジュニアオリンピックカップ第32回全国都道府県対抗中学バレーボール大会」。約280人の中から体力・実技の選考を経て「夢だった」という神奈川県女子代表チームのメンバー12人に選ばれた。「特にバレー経験者の姉が喜んでくれて、ご褒美にお菓子をくれました」と照れ臭そうに話す。
○…ポジションはライト。178cmの長身を生かしたスパイクやブロックに期待がかかる。身長は190cm以上ある父親譲り。「特別伸ばそうと意識したことはない」というが、気付けば中学入学から20cm以上伸びている。すでに始まっている選抜チームの練習では他校のメンバーとも打ち解け、「いじられ役」として場を盛り上げる。「上手な人に囲まれての練習がすごく楽しい。目指すは日本一」とはにかむ。
○…小学1年でバレーボールを始め、横浜市の選抜選手に選ばれたこともあった。中学入学を機に鎌倉へ。当時のバレーボール部は関東大会にも出場する強豪で「先輩たちが強くて憧れでした」と入部を決めた。しかし同学年の選手はわずか2人。翌年は入部者ゼロで、部は存続の危機に陥った。今年は初心者ばかりだが、男女6人の新入生が入部。同級生と共に後輩をフォローしながら腕を磨いた。「人数は少ないけれど県大会にも出場できたし、選抜選手にも入れた。バレーを続けてよかった」と振り返る。
○…部活動はすでに引退したが、後輩たちのことはやはり気になるそうで、つい様子を見に部活に顔を出すのだという。現在は受験勉強の真っ最中で、選抜の練習がない日の放課後は塾にも通う。志望校は「やっぱりバレーの強いところ」。さらなる活躍の舞台へ、ライバルよりも高く高く飛躍する。