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鎌倉版 公開:2011年3月11日 エリアトップへ

旧里見弴邸で、現在はイベントスペースなどに利用される「西御門サローネ」の代表 久恒 利之さん 稲村ガ崎在住 58歳

公開:2011年3月11日

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価値あるものを今に活かす

 ○…「歴史ある建物を活きたカタチで保存していきたい」。文豪・里見弴がかつて暮らした洋風建築に音楽コンサートや芝居、アート展示場、ブライダルパーティにまで幅広いイベントに活用できる「西御門サローネ」として08年より新たな役割を与えた。また、一級建築士である自身の設計事務所「studio acca」としても使用している。

 ○…旧里見弴邸は1926(大正15)年に現代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトによって設計された。80年以上が経過し、所有者が維持・保存を問題としていたおり、建物を借り受けて「西御門サローネ」として活用・管理の活動をはじめた。その原動力は「大切な観光資源や文化遺産であるはずの、歴史的価値のある建造物が失われている」という危機感から。「保存を」と、ただ唱えるのではなく、重要なのは「建物の活用法を見つけ、利用すること」だという。「古い建物の維持には費用がかかります。けれどその建物が持つ魅力を引き出し、利用すれば人も集まる。言うなれば『建物にも自立をしてもらう』ということでしょうか」。「サローネ」はその実現モデルの一つ。「近隣の方の理解もあって、徐々に市内外への浸透度も高くなってきました」。

 ○…鎌倉暮らしは40年以上。「鎌倉芸術祭」の事務局や鎌倉市観光協会の理事を務め、鎌倉を愛する気持ちも強い。描く理想は「観光スポットだけでなく街のすべてが絵になるような『点から線、線から面となる』観光都市・鎌倉」だ。「鎌倉は文化も歴史も素地があるため、活動の場所として魅力に溢れる」としたうえで「若い人たちの活躍にも期待しています。鎌倉の先輩たちは、聞く耳を持った良い方ばかり。叱られながらでも、もっとアクションをしてもいい」と語る。

 ○…3月末には、「西御門サローネ」で能役者を招いてのレクチャーを企画。自らも能装束着付けのモデルとして登場する予定だ。
 

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