神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2014年2月28日 エリアトップへ

被災地支援を目的とした個展を開催している日本画家 村田 林藏さん 笛田在住 59歳

公開:2014年2月28日

  • X
  • LINE
  • hatena

復興への思い絵筆に込める

 ◯…「震災が徐々に忘れられようとしていると感じていた」。3月9日まで、被災地の支援を目的とした個展を小町のギャラリーで開催している。故郷の岩手県花巻市は津波などの被害は受けなかったが、母が転倒して怪我を負い、鎌倉で「避難生活」を送った。被災地の現状と復興の進捗を常に気にかけており「今自分に何が出来るかを考えたら、やはり作品を見てもらうことだと思った」と語る。

 ◯…幼い頃から絵が得意で、高校2年生で応募した県の展覧会では一般参加者に混ざり2位に入賞した。「絵で食べていきたい」と決意し、東京芸術大学を受験するも不合格。しかし受験を終え帰郷する前に立ち寄った上野の博物館で、運命の出会いがあった。長谷川等伯の「松林図」を目にし「絵から深い精神性を感じた。素直に感動しました」と油絵から日本画への転身を決意。翌年、見事に東京芸大に合格し、大学では平山郁夫氏に師事した。卒業後は院展での入選を重ね、全国の百貨店や画廊で個展を開催。師・平山氏との縁もあり、16年前に鎌倉に住居とアトリエを構えた。

 ◯…今回展示するのは、岩絵の具ではなく、和紙に墨や水彩絵の具で描いた作品が中心。「日本の四季や風景を描くのに最も適した手法はやはり日本画。長く受け継がれてきた良さを、もっと気軽に感じてもらえたら」とその意図を口にする。故郷と日本画、自らを育て支えてくれたものへの強い思いが、鎌倉で初となる個展の後押しとなった。

 ◯…大学の同級生で同じく日本画家の妻・宏子さんとは卒業後すぐに結婚し、3人の男の子に恵まれた。子育ての間も夫婦それぞれが作品制作を続けてきた。今年6、7月には岩手町立石神の丘美術館で、初の夫婦展が開催される予定だ。「お互いに作品について感想を言いあったりすることも多い。そういう存在が身近にいることは心強いですね」。その作品と同様、優しく穏やかな口調で語った。

鎌倉版の人物風土記最新6

杉内 重太さん

鎌倉湘南地区のコンソーシアムサポーターを務める

杉内 重太さん

西鎌倉在住 72歳

4月26日

斉藤 正朗さん

鎌倉商工会議所青年部の会長に就任した

斉藤 正朗さん

横浜市在住 44歳

4月26日

松原 駿吾さん

鎌倉青少年会館のリニューアル実行委員を務める

松原 駿吾さん

鎌倉学園高校 15歳

4月19日

尾林 功二さん

鎌倉市バスケットボール協会の会長に就任した

尾林 功二さん

山崎在住 53歳

4月12日

森 文男さん

鎌倉警察署長に就任した

森 文男さん

市内在住 59歳

4月5日

佐々木 卓栄さん

大船警察署長に就任した

佐々木 卓栄さん

市内在住 55歳

3月29日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook