神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2016年2月26日 エリアトップへ

「かながわ地球環境賞」を受賞した 五味 一雄さん 今泉台在住 85歳

公開:2016年2月26日

  • X
  • LINE
  • hatena

「省エネ成功は家族の和で」

 ○…環境保全に貢献のあった個人や団体、企業を県などが表彰する「かながわ地球環境賞」をこのほど受賞した。評価されたのは、省エネの実践とその啓発活動。「私一人の力ではなく、様々な人の協力で続けてきたことなので」と照れくさそうな笑みを浮かべる。

 ○…山梨県出身。大学で電子工学を学んだ後、理化学研究所に入所し、抗生物質の生産管理などに携わった。同研究所が発足させた製薬会社では要職を務め、慌ただしい日々を送った。2人の息子の成長に合わせて、今泉台に自宅を構えたのは1974年。定年退職後の99年に、鎌倉市の環境モニターに応募したことが転機となった。そこで省エネ手法の学習や実践、普及を目指すNPO団体「湘南・省エネネットワーキング」の前島仁代表と出会い、同会の会員に。これをきっかけに家庭でも様々な省エネを実践するようになった。

 ○…特に力を入れたのが電力の記録。「日々の使用量が分かると、自然と節電を心がけるようになる」が理由だったが、成果の実感と元来の理系気質が合い熱中した。ところが家族には不評。「ことあるごとに電気を消すように言ったら、妻や子どもから『みみっちい』と文句が出ました」と苦笑い。こうした経験から、省エネ成功の秘訣は「家族の和」と訴える。「みんなで取り組もうという意思統一がなければ長続きしない。何より一つの部屋で家族が団らんしていれば、冷暖房や照明費も削減できるじゃないですか」と笑う。

 ○…啓発活動にも力を入れてきた。町内会報に3年にわたってコラムを連載したほか、2002年から13年までに、小・中学校などのべ28校2500人以上に出前授業を行った。「自分たちの生活が地球にどのような影響を及ぼしているのか。伝えた時の子どもたちの素直な反応がうれしかった。またチャンスがあれば子どもたちの前に立ちたい」。省エネの伝道師としての意欲は、まだまだ衰えない。

鎌倉版の人物風土記最新6

杉内 重太さん

鎌倉湘南地区のコンソーシアムサポーターを務める

杉内 重太さん

西鎌倉在住 72歳

4月26日

斉藤 正朗さん

鎌倉商工会議所青年部の会長に就任した

斉藤 正朗さん

横浜市在住 44歳

4月26日

松原 駿吾さん

鎌倉青少年会館のリニューアル実行委員を務める

松原 駿吾さん

鎌倉学園高校 15歳

4月19日

尾林 功二さん

鎌倉市バスケットボール協会の会長に就任した

尾林 功二さん

山崎在住 53歳

4月12日

森 文男さん

鎌倉警察署長に就任した

森 文男さん

市内在住 59歳

4月5日

佐々木 卓栄さん

大船警察署長に就任した

佐々木 卓栄さん

市内在住 55歳

3月29日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月1日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook