2010年に閉校した旧横浜市立日向山小学校の校舎を改修し4月1日、県立横浜ひなたやま支援学校が開校した。同校は知的障害を持つ生徒が通う、高等部のみの特別支援校。4月10日には初年度の生徒27人を迎え、入学式が行われる。
神奈川県では最近、障害を抱える児童や生徒の増加による既設の特別支援学校の過大規模化が問題視されてきた。その対応策として県は、廃校を活用した支援学校の設置や県立高校の教室を使った分教室の増設などの事業を推進してきた。今年度、分教室は3校増えて20教室に、支援学校は同校の開校で24校となった。
同校の基本理念は「自己実現する人を学校と家庭と地域で支え、育む」。生徒が地域で自己実現できるよう一人ひとりのニーズに応じた教育を行い生徒の可能性を最大限に伸ばすとともに、人格と個性を尊重し支えあう共生社会を実現するため地域と連携して学校づくりを進めていく。個々のニーズに応えるために1年の1学期終了後から「自立支援コース」と「就業支援コース」のコース制を導入。共生社会の実現のためには自治会やNPO法人と連携したボランティア養成や障害を持つ人への理解啓発活動を実施していく予定だ。
石上信彦校長(=今号人物風土記で紹介)は「昨年4月から準備をしてきて何とかこの4月に新しい支援校を開校することができました。まずは10日の入学式で無事に新入生たちを迎えたい」と話した。
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