三ツ境駅南口近くの町内会・自治会で構成される「三ツ境地域防災拠点第4ブロック」の会員らが2月5日、初期消火訓練を開催した。大規模地震などにおける火災被害を、最小限に食い止めるための知識と技術を身に付ける狙い。
同ブロックは「三ツ境駅前町内会」・「新興会」「三ツ境商工自治会」で構成されている。店舗や住宅地が立ち並ぶエリアで、「もし、私たちの地域で火災が発生したと考えると恐ろしい」と、同訓練の企画に携わった城田三起三さん。東日本大震災の際に深刻な火災被害があったことや、昨年に発生した新潟県糸魚川市の大規模火災を受け、自衛消防を充実させるため、二次被害を抑える本格的な初期消火訓練を行うことになったという。
この日の訓練は、三ツ境公園の火点を目指して1チーム4人編成となり、40㎜ホースを3本延長して放水するという本格的なもの。瀬谷消防団の協力のもと行われ、会員などおよそ40人が参加した。
住民らは慣れない作業に戸惑いながらも、消火栓マンホールとホースの連結方法や、放水時の操作などを体験した。また、当日は消火器の取り扱い訓練も実施された。
駅近くで商店を営み、消火栓マンホールを開ける役割を担当したという山井広見さんは、「普段経験できないような事に挑戦できました。糸魚川市の事件を考えると初期消火の重要性は大きく、(訓練は)良い試みだと思いました」とコメント。城田さんは「消防団の活動を支える様な役割を、住民が担えるようになれば」と話した。
瀬谷消防署予防課の職員は「今回のように地域が主体となって、初期消火を学ぶ取り組みが広がっていけば」と期待していた。
瀬谷区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|