全日本中学校通信陸上競技神奈川県大会の横浜地区予選が6月3日と4日にあり、東野中学校の安井麻里花さん(2年)が女子共通4種競技において、全国標準記録を上回る2653点で準優勝し、8月の全国行きを決めた。男子3年100mと女子共通800mでは、原中学校の清水凱斗(かいと)さん(3年)と桑原碧唯(あおい)さん(2年)がそれぞれ1位と2位。2人は、7月の県大会で全国切符を目指す。
原中2選手も1位と2位
女子4種競技は、100mハードル・走り高跳び・砲丸投げ・200mを行う。安井さんは短距離が得意で、1年の半ばから4種競技に取り組むようになった。初挑戦となった昨秋の市中学総体では、県内の1年女子として歴代最高の2206点を記録するなど早くから才能を開花させた。
今大会は、自己ベストを450点近く上回る2653点をマーク。1位には8点及ばなかったものの、全国標準記録を超えた。特に200mと走り高跳びは、26秒22と157cmで、それぞれの競技のトップレベルの選手と比べても遜色ないスコアだった。
「こんなに記録が伸びるとは考えていませんでした。驚いたけれど嬉しい」と安井さん。勝因として、100m決勝を棄権して4種競技に集中したこと、同じ陸上部で4種5位になった市毛美穂さん(2年)のアドバイスなどを挙げた。
全国大会は、8月19日から22日まで熊本県で開催される。安井さんは「部員や家族の期待に応えられるよう自己ベストを更新したいです」と意気込んでいる。
県から全国目指す
清水さんと桑原さんはともに、県1位という実績の持ち主。清水さんは1年の時に、中学生アスリートの祭典と言われる「ジュニアオリンピック」で学年8位に輝いている。昨年度は2人揃ってジュニアオリンピックに出場した。
短距離走者に欠かせない、地面からの反発を全身に伝える技術が優れているという清水さん。今大会の決勝タイムは11秒29で、昨年に続いて1位に輝いた。連覇を喜ぶ一方で、自己ベスト(11秒20)に届かなったことから「悔しさも大きいです」と話す。
桑原さんは、自己ベストを3秒近く上回る2分20秒22で2位。股関節の付け根から足を動かすトレーニングに取り組み、ストライドを大きくしたことが急成長に繋がったという。また、終盤の追い上げを得意としており、「皆の応援を聞くと頑張れるんです」と笑顔で話す。
2人は7月1日・2日の「県中学選抜陸上競技大会」と、同月15日・17日の「全日本中学校通信陸上競技 県大会」に出場する。全国に進むには、県大会で上位に入るか、全国標準記録を突破する必要がある。清水さんと桑原さんは「今まで以上に走り込みを多くして県に備えます」「主体的に、考えながら練習をこなしてタイムを伸ばしたい」と力強く抱負を語った。
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