事業所の自衛消防隊が競う「横浜市消防操法技術訓練会」が今月12日に消防訓練センター(戸塚区)であり、女性のみで部隊を編成する屋内消火栓操法Iの部門で、瀬谷区代表の「学校法人 横浜中央学園 ゆたか幼稚園」(鎌田豊也園長/瀬谷)が初出場ながら1位を獲得した。同部門で区代表が優勝したのは、1992年の忠実屋三ツ境店(当時)以来25年ぶり。
自衛消防隊とは災害時の初期活動を担い、被害を最小限に抑えるために設置される事業所内の組織。この訓練会には、各区の予選などを勝ち抜いたチームが参加する。瀬谷区からは、6月の区大会で最優秀賞を受賞したゆたか幼稚園と(株)日経首都圏印刷横浜工場(目黒町)が、屋内消火栓操法I(女性のみ/16隊)とII(男性または混成/18隊)にそれぞれ出場した。
屋内消火栓操法は4人でホース1線2本を延長し、放水して火点を倒す競技。操作開始から資機材撤収までの時間と、動作の正確性などが審査される。日経首都圏印刷は上位3位に入らなかったが、タイムは66秒6と5番目につけた。
ホース巻で時間短縮
ゆたか幼稚園の選手は、昨年からチームを組んでいるという長嶺亜矢さん(指揮者)・堂本直子さん(1番員)・武田音夏さん(2番員)・鈴木沙耶香さん(3番員)。訓練会に向けては園名の入ったユニフォームを作り、9月から週4回ほど練習に励んだ。
重点的に取り組んだのがスピードアップ。特に放水後にホースを巻く作業は、素早く行うことで大幅な時間短縮につながるため、練習を繰り返したという。本番では作戦が功を奏し、動作の減点もなく、区大会のタイム(81秒)を15秒近く縮める66秒1を記録。2位の横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ(西区)を0・9秒差で上回った。
3番員の鈴木さんは「自分たちより速いチームがいると思っていたので、結果を聞いて驚きました。皆で泣きながら喜び合いました」とコメント。また、園長や同僚、指導役の瀬谷消防署員などの協力があってこその1位だとして、「支えてくれたお返しが出来て嬉しい」と感謝の気持ちを述べた。鎌田園長は「一生懸命に取り組んだ成果が、優勝につながったと思います」と選手を称えた。
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