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保土ケ谷区版 公開:2022年8月4日 エリアトップへ

小学生を対象にした企画「音楽たまて箱」をプロデュースした 鬼武 みゆきさん 狩場町在住

公開:2022年8月4日

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鬼武 みゆきさん

生涯つづく「自分探し」の旅

 ○…「自分がやりたいことを、焦らず、探してほしい。選択の幅を広げるのが大人の役割のひとつ」。保土ケ谷区内の小学生を対象にした企画「音楽たまて箱」をプロデュースした。プロの音楽家として歩みだしたのは27歳。それまでの経験、多くの出会いが自身の今を支えている。「いまも自分が何をやりたいのか常に考えている」。目を輝かせ、そう話す。

 ○…4歳からエレクトーンを習い始めた少女は、レッスンを重ね「音大進学」を目標に高校入学。しかし入学早々に大きな興味を抱いたのが「数学」の世界だった。公式は全て図形に置き換えて導き出すことができ、日常生活に密接に結びついていることが分かった瞬間、衝撃が走った。「ワクワク感」が止まらない。「音楽は数学を学びながらでもできる」と東京理科大学に進学。「数学者になろう」と意気込んだが、誘いに応え、「軽い気持ち」でバンドに参加すると、「音楽への思い」が再燃。いくつかのバンドを掛け持ちし音楽に没頭する学生生活を送った。

 ○…卒業を控え「プロミュージシャン」の道を歩むことも思い描く中、アレンジャー・ピアニストの上田力氏に弟子入り。師からは「自分流を探し出すこと」の大切さを学び、プロへの夢を封印し、「自分探し」を始めた。システムエンジニアとして大手企業に就職し、仕事に没頭しながらも、心の奥には常に音楽への思いが宿っていた。

 ○…「今ならできる」。4年が経ったある日、そう思ったという。根拠はないが、迷いはなかった。自身を「超前向き思考」と表する。「失敗が自分を強くする。同じことの繰り返しは面白くない。チャレンジすることが大切」。「本物」に触れることで小学生の感性を刺激する。

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