JR鶴見駅に建設中の駅ビル「シァル鶴見」の開業日が、11月1日に決定した。運営する(株)横浜ステーシヨンビルが発表した。テナントの詳細も決まり、県内初出店などを含む71店舗が出店。シァル鶴見の荒川亨店長は、「『心通いあうくつろぎの我が家』をコンセプトに、お客さまには自宅に帰ってきたかのように、くつろいでいただける空間を提供していく」と意気込む。
シァル鶴見は、地下1階から地上6階建てで延べ床面積約14300平方メートル。デザインは、商業施設としては珍しく、日本や禅の文化を取り入れた。コンセプトを表現する場として、主に5階から屋上を鶴見で450年の歴史を持つ建功寺の住職で世界的庭園デザイナーでもある枡野俊明氏がプロデュース。共有スペースなど館内の随所で和や禅の雰囲気を感じることができる。
フロアごとに特色
各フロアはそれぞれ専門店などで構成される。特徴的なのは1階と5階から屋上まで。かつて生麦にあった御菜浦を目ざし、「御菜市場(おさいいちば)」と名付けられた1階には、生鮮3品とベーカリーが入り、鶴見の魚河岸などをイメージした。「眼睛小径(がんぜいこみち)」とした5階は和の空間を作り、禅カフェが入店。レストランフロアとなる6階には坪庭を配し、「典座小径(てんぞこみち)」とした。そして「月白く、風清し」というテーマのもとでデザインされた屋上は、ウッドデッキや自然石、枯山水などで構成。季節ごとにイベントも開催していくという。
横浜発ブランドなども
テナントはファッションや食、カルチャーなどの専門店71店舗。そのうち県内初出店4店舗、駅ビル初出店が3店舗で、神奈川や横浜発のブランドが9店顔を揃えた。また、13年4月には施設内に保育園も開園予定だ。
同社によれば、中でも注目なのが、枡野氏プロデュースのもと日本有数の匠が手がけた禅カフェ、仙台の名店「伊達の牛たん本舗」の新ブランド「Date―no―Gyutan Kitchen」、県内初出店となる和風スイーツ店「赤羽あんこ」の3店という。
荒川亨店長は「横浜、川崎といった大規模商圏に囲まれている鶴見において、シァル鶴見は地域の人の快適で安心な暮らしをサポートし、家族、友達、地域との心の絆を結ぶ安らぎの場を提供するとともに、毎日利用してもらえるような地域生活に貢献できる駅ビルを目ざす」と話している。
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