区内中学生 携帯利用に5ルール アンケートまとめ策定
中学生のほぼ半数が携帯電話やスマートフォンを持つ時代。普及が進む一方、携帯がもとで犯罪やトラブルに巻き込まれるケースも増えているという。こうした問題を区内の中学生が自ら考え、対策方法を話し合うサミットが11月2日、鶴見警察署で行われた。
区内開催は初
サミットは、子どもたち自ら防犯や非行問題について話し合い、問題解決の方法を考えてもらおうと鶴見警察署が企画。同様のサミットは、県警の発案で2009年ごろから県内各地で実施されているが、区内での開催は今年が初となる。
サミット開催は今回で2回目。6月に行われた第1回では、区内全市立中学校から代表生徒が集まり、サミットのテーマを「ケータイの使い方」に決定。以降各校で携帯に関するアンケートや聞き取り調査を実施してきた。今回は、これまでの調査結果を各校が発表。報告をふまえ、区内の中学生の携帯利用ルールを5つにまとめた=図表。
携帯にまつわる犯罪増加
2011年に内閣府が実施した調査によると、全国の中学生の約半数が携帯電話を所持している。サミットでも、複数の学校で全校生徒の8割から9割が携帯を所有しているという調査結果が報告されていた。
中学生の間で携帯が普及しつつある一方で、携帯を利用した青少年の犯罪や被害相談は増えているという。
鶴見警察署によると、「携帯で連絡を取り合って仲間同士で窃盗に及んだケースもあった。女の子の場合はカメラ付きの携帯で勝手に写真を撮影されたという相談もある」という。
迷惑メールやいじめも
迷惑メールが届く、携帯料金が高額になるなど、携帯をめぐるトラブルも実際に起きている。
サミットでは、上の宮中学校が、全校アンケートの結果、半数が迷惑メールの受信経験があり、8割がチェーンメールを受け取ったことがあると報告している。 寛政中学校では、携帯を持つ生徒の内、1割が携帯で嫌な経験をしていた。中でも友達とケンカになったという生徒が最も多く、電話でセクハラをされた、ネットいじめに関わってしまったという例もあった。
知識持ち身守る
「犯罪やトラブルを防ぐには、具体的にどんな危険があるのか子ども自身が知っておくことが重要だが、実際にわかっている子はまだ少ない。だからこそ、自分たちで問題を考える意味がある」と警察署は話す。
参加した市場中学校の生徒は、「今までは大人に注意されているばかりだったが、自分たちで考えられて良かった」と話していた。
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