鶴見区民 近所付き合い親密 市民意識調査で明らかに
横浜市がこのほど発表した「2012年度横浜市民意識調査」によると、鶴見区内で隣近所と比較的親密なつきあいをしている人の割合は2割を超え、18区の中で最も多かったことがわかった。また、子育て支援や、高齢者や障がい者が移動しやすい街づくりのさらなる充実を望む割合が、ほかの区よりも高い傾向にあることもわかった。
市民意識調査は、市民の生活意識や生活行動を明らかにし、市政や政策立案に活用するため、1972年から毎年実施しているもの。
今年の調査は12年5月から6月に行われ、市民2314人から回答を得た。うち鶴見区民は160人。
地域色反映か
「隣近所とのつきあい方」について尋ねる設問では、「一緒に買い物に行ったり、気のあった人と親しくしている」と「困ったとき、挨拶したり助け合ったりする」を合わせた「比較的親密な付き合い方」の割合が20・6%で、18区の中で最も高かった。2割を超えたのは、鶴見区のみだった。
「特に鶴見は自治会やNPOの活動が盛ん。助け合いの気風が要因の一つなのでは」と市の担当者は分析する。
弱者支援、充実要望も
満足している公共サービスについては、「最寄駅周辺の整備」が市全体では20・7%だったのに対し、鶴見区は15・6%で、保土ケ谷区、中区に次いで3番目に低い。11年度の調査でも全体が20・5%に対し、鶴見区は13・5%で、充実感が低い傾向は続いている。
今後、充実すべきだと思う公共サービスについては、「高齢者や障がい者が移動しやすい街づくり(駅舎へのエレベーター設置など)」と「保育など子育て支援や保護を要する児童への援助」を望む割合が共に28・1%で、福祉関連の充実を望む声が多かった。「高齢者―」は瀬谷区に次いで2番目、「保育―」は1番高い。高齢者や障がい者、子育て中の親など、いわゆる社会的弱者への公共サービスのさらなる充実が、鶴見区では望まれている。
調査結果の詳細は市政策局のホームページ(http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/seisaku/chousa/ishiki/)でも見ることができる。
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