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鶴見区版 公開:2015年9月10日 エリアトップへ

琉球舞踊「鶴之会」会主を務める 野原 千鶴さん 梶山在住 67歳

公開:2015年9月10日

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苦しみも分かち合いたい

 ○…会主としてとりまとめる琉球舞踊教室「鶴之会」の仲間とともに、福島市の仮設住宅で交流会を開催する。現地への訪問はかねてからの願い。特に東日本大震災以来、困難な状況にある被災者に思いを寄せてきた。「他人事だとは思えない」と涙ながらに語る。両親は沖縄県出身。福島の現状は、自身のルーツでもあり米軍基地問題を抱える沖縄の姿に重なる。「現地の人と辛い思いも共有して、笑顔にしてあげたい」

 ○…7人きょうだいの5番目として向井町に生まれる。幼い頃から舞踊は身近にあった。子どもながらに「躍動感ある踊りに胸がドキドキさせられていた」という。演劇に興味を持っていたこともあり、高校卒業後、劇団に入団。沖縄舞踊の演出などをしていた演出家に出会ったことで、舞踊を習い始めた。「実際やってみると奥が深くて、やればやるほど難しかった」と苦笑いする。その後、教師の資格である「名取」を取得。区内外で舞踊の楽しさを伝えている。「宮廷で披露されていた古典的な踊りから、民衆が親しんでいた躍動的な踊りまで、さまざまな顔を持っているのが魅力」と笑う。

 ○…夫・息子・娘の4人家族。「娘にも舞踊を教えていました。幼いころから私のそばにくっついて見ていたからでしょう。夫も発表会の受付を手伝ってくれる」と微笑む。妹も三線を弾き、鶴之会のバック演奏を務めることもある。「きょうだいで共演できるのは、やっぱりいいですね」

 ○…震災や原発事故を忘れてはいけないという思いが福島へと背中を押した。現地では、原発事故後、住民が避難を続けている浪江町の現状も見ておきたいという。「福島での事故があったのに、なぜ鹿児島の川内原子力発電所が再稼働されたのか。この活動が他の人にとっても問題を考えるきっかけになれば」。人々の苦しみを思いやる優しさを胸に、福島との絆を結ぶ第一歩を踏み出す。

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