市立横浜サイエンスフロンティア高校2年の山田季弥さん、升田尚幸さん、三賢洸介さんの3人が、あす11月6日から8日までカタールのドーハで行われる国際的なロボットコンテスト「WRO」(World Robot Olympiad)に、日本代表として出場する。3人は「目ざすは世界一」と意気込む。
WROは、自律型ロボットによる国際的なロボットコンテスト。小中高生を対象に、2〜3人チームでプログラムによる自動制御技術などを競う。国際大会は、WRO加盟35カ国で開かれる各国の予選を勝ち抜いたチームが参加。日本からは今年、同校を含め13チームが出場する。
3人が出場するのは、事前に与えられたテーマに沿って、設計・制作したロボットをプレゼンテーションするオープンカテゴリー。9月に実施された日本大会決勝では、同校のために急きょ最優秀賞が設けられるほど高い評価を受けた。
危険地帯を探索
「Pod」と名付けられたロボットは、山田さんが、課題研究の授業の中で作ったもの。原発事故を受け、人が入れない場所でも活動できるものをと制作していた。高さ約60cm、幅約70cmのひざ下大で、がれきや悪路でも引っくり返らず進めるように、六角形の車輪を装備。中心部に採取用のアームが付いている。
大会への出場は、Podが、オープンカテゴリーのテーマ「危険な環境下での天然資源発掘の手助けをするロボット」に合致していたため、チームコーチを務める綿貫巌教諭に薦められたのがきっかけ。山田さんが、プログラムを得意とする升田さん、英語が堪能な三賢さんを誘い、チームが結成された。
プレゼン力で勝負
オープンカテゴリーの審査は、ロボットの出来栄えだけではなく、プレゼンテーション技術も重要視される。同校には英語でのプレゼン授業もあり、「習ったことを校外で発揮する良い機会」と3人は口を揃える。
綿貫教諭は「得意分野の違う3人がうまく集まった。チーム力が高い」と評価。三賢さんは「日本大会のプレゼンは日本語だったが、次は得意な英語。自分たちの言葉でしっかり伝えたい」と意欲を見せる。
プレゼン時にコントローラー役を担う升田さんは「いつも通り全力で臨み、全力で楽しみたい」と熱を込める。
日本大会で指摘された横に倒れた時の対応は、外側に半円状のドームを付けることで解決。マイナーチェンジを施し、より性能の高いロボットに仕上げた。
「日本代表として一番良い色のメダルを狙いたい」と山田さん。3人で力を合わせ、世界一に挑む。
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