矢向・江ヶ崎の歴史資料室及び交流室「史季の郷」が6月26日、江ヶ崎町にオープンした。同施設は、地元住民が主体となって計画。展示資料から地域の歴史を学び、多世代が集う交流の場とすることを目ざしていく。
気軽に休憩を
施設は、新鶴見小学校そばの敷地に建設。総面積35・89平方メートルの平屋建て。1階と2階に展示スペースがあり、住民から持ち寄られた昭和30年代ごろのテレビや家具、雑誌、農具など約150点が並ぶ。展示物は、季節などに合わせて随時変えていく予定だ。「資料を通じて会話が生まれ、世代間交流につながる。誰でも気軽に立ち寄り休憩場所としても利用してほしい」と施設の運営委員は期待する。
お手玉などの昔ながらの遊び道具も用意され、多世代交流のきっかけ作りも狙う。「煎茶をふるまうなど、運営を担う住民ボランティアがそれぞれの特技を生かして地域との交流を深めたい」という。
愛称の「史季の郷」には、一文字ずつ意味がある。郷土の歴史を学び共有し(「史」)、年中行事や季節の移り変わりを大切にして(「季」)、矢向・江ヶ崎・尻手を郷土として交流を育む(「郷」)施設となるよう、願いをこめた。
市助成受け整備
施設は、自治会町内会をはじめ施設や団体など、住民自らの手で作り上げた。整備にあたっては横浜市が市民主体の整備提案を助成する「ヨコハマ市民まち普請事業」に応募。認定事業に決定した。助成金530万円のほか、地域から協賛金を募るなどして、工事費を工面した。また、上水道整備も業者の指導のもと、矢向小・新鶴見小の保護者や児童らが工事を行った。
運営委員は、「皆の手作りで完成した施設。長く愛される場所にしていきたい。今後は災害時の炊き出し訓練を兼ねてサンマをふるまう企画なども開きたい」と意気込んでいる。
施設開館日は火・木曜(午前10時〜正午)、土日祝日(同〜午後4時)。
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