「こまきち音頭」製作に尽力した 久松 美江子さん 上末吉在住 54歳
夫に捧ぐみんなの音頭
○…駒岡地域ケアプラザと地域住民らが一緒になって作った「こまきち音頭」。作曲をした亡き夫である宣雄さんの思いを受け継ぎ、普段は仕事をしながらも、レコーディング、CD作成、3月9日に行われるお披露目会の準備まで奔走した。「色々な人の協力と、思いが重なってできた一曲。多くの人に広まれば」
○…県の青少年センターで音楽指導をしていた宣雄さんと出会ったのは後輩の勧めでコーラスに参加したときのこと。「本当は作曲家として食べていきたかったくらい、音楽が好きな人で」。退職してからは歌声喫茶など、「音楽で地域貢献をしたい」というのが夫の夢だった。ケアプラザから作曲の話をもらった時には、すでに夫は病にかかっていた。2017年4月、亡くなる一週間前に書き上げていた曲。「私が形にしなければ」。しかし、編曲などを頼める専門家がいなかった。そんな時に、鶴見川の土手で宣雄さんの昔の音楽仲間の1人と偶然出会ったことがきっかけで曲の演奏や編曲をお願いできることに。「本当に奇跡が重なってできた一曲」
○…休みの日は、消防団に民生委員と忙しい毎日を過ごす。「時間に追われるのではなく時間を追いかける気持ちで過ごすと、仕事もボランティアも楽しくなる」。月1でやってくる何もない日にはお酒のつまみを作って昼間からちょい飲み。「娘も時々晩酌に付き合ってくれる」と笑顔。
○…活動の傍ら進めていたのは、自宅を改装し、地域の拠り所となるようなカフェを作ること。9月に改装が終了する予定。「この地域には気軽に集まれる場所が少ないし、皆の憩いの場になれば」。娘や息子たちも巻き込んで、後には夫の夢であった歌声喫茶も開きたいと思っている。行動力で思いを実現していく。
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