鶴見図書館が1月10日、開館40周年を迎えた。開館時から比べ、蔵書数や利用登録者数などはほぼ倍増。活字離れが叫ばれる中、乳幼児向けの企画などを長年継続するなど、読書活動推進に奮闘している。木下豊館長は「ボランティアに支えられている」と話す。
鶴見図書館は、市内5番目の図書館として、1980年1月10日に開館。造りは現在と変わらず、鉄筋コンクリート造の地下1階地上3階建ての建物だった。
開館時の蔵書数は約5万7千冊で、利用登録者数は約2万人だった。現在は、蔵書11万2千冊、登録は4万人で、いずれもほぼ倍増した形だ。
昨年の入館者数は約28万人で貸出利用者数は12万7千人、貸出冊数は37万4千冊に上る。ここ10年ほどの推移をみると、中央図書館=西区=などが微減を続けるなか、横ばいを維持。木下館長は、「他区と比べ、人口が伸びていることが要因では」と分析する。
多くのボラが協力
現在の特色は、外国語資料の多さと、乳幼児や児童向け図書サービスの充実だ。
外国語資料は、中区に続き市内2番目に外国人の多い区であることから、中図書館の次に豊富な資料を取りそろえる。
子ども向けサービスでは、年間50回ほどの読み聞かせを企画する。
区福祉保健センターと共同で20年継続している「つるみっこ絵本広場」は、昨年度、文部科学大臣賞を受賞。区役所で行われる乳幼児健診の待ち時間を利用して絵本やわらべうたを紹介し、親と子のブックスタートの機会となっている。
同広場を含め、読み聞かせや本の修理などは、多くの市民ボランティアが協力。木下館長は、「多くの人たちに支えられて今がある。本当にありがたい」とし、読書活動推進への協力に謝意を示した。
同館では、2月に開館40周年を記念した企画を予定。11日に横浜商科大学などと行う「鶴見れきぶん祭」、23日に、作家の角野栄子さんを迎えた「つるみ読書講演会」を実施する。
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