新型コロナウイルス感染症の影響でマスク不足が続く中、NPO法人まなひろ(木村裕之代表)=矢向=がこのほど、マスクを通じた社会貢献活動を始めた。3Dプリンターを使った手作りマスク製作のためのフレーム開発や、必要な人へマスクを行き渡らせるためのプロジェクトに協力し、活動を広める。
NPO法人まなひろは、障がい児や一人親家庭の子どもなどを対象に、個別学習支援や情報技術サポートなどを行う団体。
マスク不足が深刻化する中で、「何度も使うことができる手作りマスクがあれば」とスタッフが3Dプリンターを使ってプラスチック製のフレームを発案。針も糸も使わずにマスクを作る方法を編み出した。
必要なものは同法人が開発したフレーム、手芸用ゴム紐、ハンカチやバンダナのみ。フレームにゴム紐を取り付け、ハンカチで包むように折っていくと、マスクが製作できる。同法人は、フレームを販売。問い合わせも既に来ており、売り上げは学習支援事業の寄付金に使うという。
発信にも注力
開発後、木村代表は発信の難しさを感じた。「フレームを広めたいのはもちろんだが、区内で同じように社会貢献している人たちの存在も知ってほしい」。
そんな中、栃木県の格闘技ジムのオーナーが提唱する「Giving mask project」という支え合いプロジェクトの存在を知った。作ったり、余っているマスクを必要な人へ渡していく活動で、SNSなどで発信するためのロゴも用意されている。同法人は、プロジェクトに共感。HPにロゴを掲げ、参加を呼び掛ける。木村さんは「取組は様々な人を繋げるツールになるはず。お金でなく、気持ちで必要なものを交換できたらいい」と話す。
プロジェクトは5月末までを予定。マスクの作り方など、詳細は同法人のHP【URL】https://www.yuuei.yokohama/
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