鶴見区小中学校アンケート調査から 市政報告みちよレポ【18】 「ヤングケアラーに気づいた」48% 横浜市会議員(自民党)東みちよ
「家族のために役立ちたい」、ひとり親の父母に代わって「きょうだいの世話をしたい」など、さまざまな事情からヤングケアラーとなる子どもたち。それ自体は悪いことではありませんが、学力不振、不登校、部活ができない、など学校生活に支障をきたす場合には周囲の支援が必要です。
私は昨年から地域の方々とこの問題を考えてきましたが、今年度、横浜市では児童生徒にヤングケアラーの実態調査を実施し、今後の支援の在り方を検討しているところです。またこれに先駆け私は鶴見区内の全小中学校の教職員向けに、ヤングケアラーに関するアンケート調査を実施。鶴見区で活動するケアの専門家グループ「ヤングケアラーラボ」の協力を得て、区内全小中学校から計576名の回答を得ることができました。調査を通して校長先生はじめ教職員の皆さんが、ヤングケアラーについて考え、意見を寄せてくださったことはとても意義深く感謝します。
「気づき」の大切さ
とくに重要なのは、教職員が学校で「ヤングケアラーだと気づいたことがある」のは小中学校計48%(中学校では62%)と約半数の先生たちが気づいていることです。
身近な学校の先生たちがゲートキーパーとなって声をかけてあげることは大事です。市では今後教職員向け研修など実施予定です。一方で児童虐待などのケースと違い、子どもがヤングケアラーとなる状況や理由はさまざまで、外部の相談機関へつながりにくいなど行政の課題も浮き彫りに。学校、行政だけでなく、地域の見守りも必要との意見もありました。
8月には「ヤングケアラーラボ」による調査報告会も実施予定です。現場の声を活かし、政策につなげていけるよう議論を進めていきます。地域の皆さんもぜひ一緒に考えませんか。
※追記:さる7月8日、安倍晋三元総理が逝去されました。心から哀悼の意を捧げます。
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