市立旭小学校で2月27日、GPSデータを活用した運動体験プログラムが行われた。慶應義塾大学大学院らの協力で実施したもので、区内では初の取組み。データを取ることで児童が自身の運動タイプを知り、運動への関心向上に役立てることを目的としている。
GPSデバイスを装着して走行距離やスピード等を計測し、怪我の予防やトレーニングに生かす手法はラグビーやサッカーなどプロスポーツ界で広まっている。
今回同校は、慶應キッズパフォーマンスアカデミー=港北区=と協力。プログラムは体育科の授業の一環として1月と2月の2回に分けて実施。参加したのは6年生の児童104人で、児童たちはビブスの中にGPS受信機を装着し、50m走やタグ鬼ごっこを数回行って最大加速度や最高速度、加速回数、移動距離などを計測した。
1回目の計測後に行われた結果レビューでは、児童一人ひとりをスピード型やバランス型、伸びしろ型など4つの運動タイプで分類。どの部分を伸ばすとさらに成長するかなどが伝えられた。
そして、その結果を受けて行われた今回の計測。同アカデミーの廣澤崇さんは「みな楽しみながらも、前回と比べて行動変容、意識の変化が伺えた」と評価した。参加した児童の一人、和田航己さんは「前回の結果を受けて、より頑張れた。自分のタイプを知れて、勉強になった」と笑顔で語った。
GPSデバイスは高額なため公教育にすぐに取り入れることは難しいが、益子照正校長は「貴重な体験をさせていただいた。自分の能力の特徴を知ることで得意・不得意に関係なく、一人ひとりが運動を楽しみ、自己肯定感の向上につなげてもらえたら」と話した。
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