区内4人が「優秀教員」に 文部科学大臣から表彰
鶴見区内の小中学校、高校に勤務する教員4人が、優れた成果を挙げた教員として文部科学大臣からこのほど表彰を受けた。
文部科学大臣による優秀教員表彰は、全国の国公立私立学校(大学、高等専門学校は除く)で、教職経験10年以上、35歳以上の現職教員(校長等の管理職は除く)を対象に実施し、今年で7回目。学校教育等で顕著な成果を挙げたとして推薦のあった教員について、文部科学省が審査を行い、決定する。今年は828人が表彰を受けた。
授業や部活の指導評価
区内で表彰を受けたのは、松下順子教諭(市立生麦小学校)、伴幸生教諭(市立市場中学校)、佐野純教諭(私立白鵬女子高等学校)、溝上豊教諭(市立横浜サイエンスフロンティア高等学校)の4人。
松下教諭は、2005年に生麦小に着任。同校ではトイレの使い方や手洗いなどを身に付けさせる保健指導を担当している。中でも歯磨き指導に尽力し、給食後の歯磨きを提案。以降、県のよい歯の学校に毎年選出されるように。「以前は歯磨きが上手くできない子が多かったが、今では上達した。教員や保護者と協力し声かけして歯磨きの定着進んだ」と松下教諭は話す。
伴教諭は、2006年から社会科担当として市場中に勤務。市内中学校における社会科のカリキュラムや授業の方針について話し合う専門委員として貢献したことなどが評価されたという。また、授業では、「意見をまとめる力をつける」ことを意識して指導。「社会の試験は記号問題が多いが、記述式を多く取り入れている。基礎学力向上にも力を入れていきたい」と伴教諭は話していた。
佐野教諭は白鵬女子高に勤務し26年。授業では社会科を指導する一方、陸上部顧問として活躍。同部は昨年、県高校駅伝で新記録を樹立し二連覇を達成するなど、実績を上げてきた。佐野教諭は、「私が走ったわけではないので、全て生徒たちのおかげ。さらに自分の言葉や行動を磨いていかなければ」と気持ちを新たにしていた。
教員歴30年の横浜サイエンスフロンティア(YSF)高の溝上教諭は、文科省がスーパーサイエンスハイスクールに指定する同校で理科を教え、自然科学部の顧問を務めている。
昨年8月、「高校生バイオサミット」で同部が農林水産大臣賞を受賞。自身も優秀研究指導者表彰を獲得したことなどが評価された。溝上教諭は「生徒と一緒にやってきたことでの受賞は嬉しい」と話していた。
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