第45回全国中学校剣道大会が8月22日から24日にかけて秋田県で開催され、潮田中学校の重黒木祐介主将=人物風土記で紹介=が神奈川県勢ではじめて個人戦日本一に輝いた。同校は連覇をかけて団体戦にも出場。惜しくも決勝で敗れたが、堂々の準優勝となった。
試合を決めたのは、大会前から入念に磨いてきた面への一撃だった。「相手が避けようとしたところを普段通り攻められた。会心の一撃」と振り返る。
現在大学2年生の兄以来となる県勢ベスト8を果たし、悲願の頂点へと周囲の期待が高まるなかでも冷静さは失わなかった。「プレッシャーはあまり無かった。大塚先生と挑む最後の個人戦なので、優勝したかった」。顧問の大塚陽介教諭の金言通り、決勝戦でも慎重な試合運びで隙を見せなかった。
「道場の先生や歴代の先輩、県中体連の方々への感謝の気持ちが湧き上がってきた」。神奈川の剣道史を新たに切り拓いた重黒木主将の胸には、頂点に立った喜びよりも自身を支えてくれた周りの人々への感謝が溢れていた。
重圧背負い戦い抜く
昨年覇者として団体戦連覇に挑んだ同校男子剣道部。全国連覇まであと1勝となった決勝戦で、4度の優勝経験を持つ強豪・九州学院中学校=熊本県=が立ちふさがった。0対1で迎えた大将戦。一度は追いついたものの、終了間際に一本を連取され惜敗した。大塚教諭は「1年間追われる立場で、見えないプレッシャーを抱えながらよく決勝まで戦った」と選手をねぎらっていた。
重黒木主将と南波賢人副主将は、9月20日から大阪府で開催される都道府県対抗の団体戦に神奈川県代表として出場する。大将を務める重黒木主将は「みんなが力を出し切れば優勝できる」と、神奈川初の栄冠獲得へ前を向いた。
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