神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2017年6月8日 エリアトップへ

鶴見図書館 年間1400冊破損被害 水濡れや落書き、切取も

文化

公開:2017年6月8日

  • LINE
  • hatena
染みや落書きが見つかった本
染みや落書きが見つかった本

 全国各地の図書館で学校史などのページが切り取られる被害が相次いでいる。鶴見図書館では、同様の被害はまだ発生していないが、同館が公表している最新の統計(2015年度)で、水濡れや落書きなどによる破損のため、廃棄した図書は年間1416冊あったことがわかった。

被害減らず

 図書館では、蔵書のうち使用不能になった本や内容が古くなった本などを定期的に選別し廃棄している。使用不能かの基準は、本全体が汚れているなど、「利用者が不快になるか」を考え判断しているという。一部の染みなどの場合は、本に「汚れがあります」という断りのカードを付け貸出を続けることもある。

 2015年度は図書を1416冊廃棄。そのうち最も多いのは、飲食物による染みがあったり、水に濡れた本で、1239冊に上る。書き込みや落書き、ページの切取り、付録の盗難などの被害も見られる。

 こうした利用者の過失によって使えなくなり廃棄される本は「1500冊近いペースで推移しているのでは」と職員は話し、例年減らないという。

弁償請求難しく

 本を破損したり紛失した利用者には、弁償を求めているが、実際に弁償された本は年間50〜70冊程度に留まる。「基本は自己申告制。返却された際に職員もチェックしているが、複数冊まとめて返しに来る場合などもあり、全ての中身をチェックはしきれない」と同館は話す。

 弁償されない本のうち、長年読み継がれている定番の本などがある場合は同館が買い直している。「図書館の予算も減りつつある中、買い直しの費用が膨らめば、新刊購入費も少なくなる」と同館は今後の影響を懸念する。

共有財産を大事に

 対策として、ポスター掲示を通じた啓発活動や、破損本の展示なども実施してきた。全国の一連の被害を受け、学校史は書棚からカウンター内に保管し、職員を通して貸し出している。

 切り取りや書き込みをされやすい新聞などのクーポンやパズルゲームなどは、シールの貼付けやスタンプを押して予防している場合もある。「本は市民共有の財産。利用者皆で大事に扱ってほしい」と同館は呼びかけている。

鶴見区版のトップニュース最新6

防災冊子を8年ぶり改訂

江ヶ崎町

防災冊子を8年ぶり改訂

ペット防災など新項目も

5月2日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

5月2日

国土強靭化の先導事例に

市場西中町防災対策

国土強靭化の先導事例に

住民主体の取組みを評価

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

初挑戦で金賞受賞

佃野町「楽匠」

初挑戦で金賞受賞

「からあげグランプリ」で

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月27日~5月31日

鶴見区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook