東寺尾の白幡公園こどもログハウス「ピッコロ」が開館25周年を迎えた。アスレチックなどを備えた同館は年間3万5千人が利用。2代にわたって通う親子もいるなど、年月を経ても子ども達の心をつかみ続けている。
月3千人来場
こどもログハウスは、横浜市が子ども同士の触れ合いや、表現力向上などを目的に1990年度から93年度にかけて18区それぞれに設置。ピッコロは、市内で11番目のログハウスとして完成した。建築面積209平方メートル、3階建ての建物には、らせん滑り台などの様々なアスレチックが備えられ、乳児から中学生まで幅広い層の子ども達が月平均3千人前後訪れている。利用する母親は、「子どもが走り回ることができる広いスペースがある施設は、近所になかなかない。こういう場所がもっと増えてくれるとうれしい」と話す。
2006年から指定管理者による運営が始まり、ピッコロは現在、NPO法人鶴見区民地域活動協会が運営を担う。
夏祭りやクリスマス会のイベントを始め、子育て支援事業などを開催。スタッフ手作りのおもちゃもある。今月は25周年を記念しログハウスへのお祝いメッセージを集め館内に掲示した。「子どもにとっては夢の国のような場所では。大人になって懐かしく訪れる人もいる」とスタッフは話す。
親子2代で
東寺尾の平澤沙耶さん(34)も、ピッコロで遊んで育った1人。小学校高学年の頃、毎週通っていた。地下迷路が大好きでかくれんぼをしてよく遊んだという。「開館したばかりで、とても混んでいた。今までにない画期的な遊び場だったので近所の子どもはみんな集まっていた」と振り返る。
開館当時小学生だった平澤さんは母となり、娘の光ちゃん(1)と再びピッコロを訪れるようになった。かつて広く大きく感じた遊び場はコンパクトに見え、お気に入りだった地下迷路は、大人の自分には狭くて怖いものに変わったが、今は我が子が楽しむ姿にかつての自分を重ねている。「娘は成長したらもっと楽しい経験ができるようになる。友達もたくさん作ってもらいたい。これからもなくてはならない場所だと思う」と平澤さんは話している。
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