神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2018年6月28日 エリアトップへ

田祭り演者2人に県表彰 民芸保存協会が功績称える

社会

公開:2018年6月28日

  • LINE
  • hatena
受賞した作大将役の遠藤さん(左)と稲人頭役の辻さん(右)=写真提供、鶴見田祭り保存会
受賞した作大将役の遠藤さん(左)と稲人頭役の辻さん(右)=写真提供、鶴見田祭り保存会

 鶴見神社に伝わる伝統民俗芸能「鶴見の田祭り」の演者を務める遠藤一郎さんと辻積(みつる)さんが、このほど神奈川県民俗芸能保存協会から功績が認められ、表彰を受けた。2人は「先人も含めた皆のおかげ」と謝意を示し、次世代育成など今後の活躍を誓う。

 県民俗芸能保存協会は、各地域に伝わる民俗芸能の保護や普及、次世代への継承などを目的に1969年に発足。主に神奈川県内の300を超す民俗芸能団体などが所属している。

 表彰は、民俗芸能の振興・発展に尽力した人たちを称えるもので、例年実施されている。今年は、11人が受賞した。

昨年ポーラ賞を受賞

 「鶴見の田祭り」は、一年の稲作の所作を神壽歌という節に合わせ演じ、豊作と子孫繁栄を願う神事。鶴見神社には、鎌倉時代に伝わったとされる。

 明治初期に国の命令で一度途絶したが、金子元重宮司や鶴見歴史の会らにより87年に復活。今年で再興31回目を迎えた。昨年には、伝統文化ポーラ賞の地域賞を受賞。横浜市登録の地域無形民俗文化財にも選ばれている。

関わった全員の代表

 田祭りでは、遠藤さんが所作の指示を出す「作大将」、辻さんが作大将から指示を受けて稲人をまとめる「稲人頭」と、いずれも中心となる役柄を演じている。

 受賞は自身の役だけでなく、遠藤さんは演者全体の取りまとめや後継者育成、辻さんは使用される小道具の製作・改良なども評価された。

 再興当初から関わり、現役演者では最も歴の長い遠藤さんは、「演者だけでなく、これまで関わった全ての人を代表してもらった賞」とし、継続してきた証として喜ぶ。辻さんは、「先輩たちの努力を汚さないようにという使命感がある。継続できるように育成にも努めていきたい」と話した。

演じる2人(中央=遠藤さん、左=辻さん)
演じる2人(中央=遠藤さん、左=辻さん)

鶴見区版のトップニュース最新6

防災冊子を8年ぶり改訂

江ヶ崎町

防災冊子を8年ぶり改訂

ペット防災など新項目も

5月2日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

5月2日

国土強靭化の先導事例に

市場西中町防災対策

国土強靭化の先導事例に

住民主体の取組みを評価

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

初挑戦で金賞受賞

佃野町「楽匠」

初挑戦で金賞受賞

「からあげグランプリ」で

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月27日~5月31日

鶴見区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook