聖ヨゼフ学園中学・高等学校=東寺尾=(清水勝幸校長)が2020年4月の中学新入生より男子生徒を募集し、共学化することが分かった。県内の中・高カトリック校としては初めて。同校は「価値観の違う子どもたちと共に過ごすことで人間としての豊かさを育てられれば」と期待を込める。
同校は1953年に創立し、今年で65年目の節目を迎える。創立以来、小学部は男女共学だが、中・高等部は女子学校だった。
共学化は、多様な価値観を認め合い、グローバル社会に対応するための取り組み。「個性の尊重とともに男女協働の取り組みなど、誰もが自由で対等に活躍できる社会の創出が求められている。その中で、男女共学化が必要だと判断した」と同校。
グローバル教育という点では、同校の小学部は、今年1月9日に国際水準の教育プログラムを実施する国際バカロレア(IB)PYP校の認定を受けており、4月には中・高等部でも、11歳から16歳までが対象のIBプログラムMYP関心校となっている。
共学化は多様な価値観を受け入れ、その中で自分の考えを作るIB教育の継続という意味合いもある。
男子生徒向けのトイレなど校内の設備工事が来年夏以降に行われるほか、男子生徒の制服も製作中。来年2月にはサンプルが出来上がる予定。
卒業生へのアンケート
共学化については賛否両論だというが「ヨゼフが生まれ変わるのではなく、新しく開かれた感じ」と表現する生徒もいるという。
同校では、共学化やIBプログラムMYPの導入を大きな発展のチャンスと捉え、在校生だけでなく卒業生へのアンケートを行う「かがやきプラジェクト」を開始。約5000人に上る卒業生のなかから、ランダムに選ばれた500人にアンケート用紙を送り、意見を聞く。ヒアリングした意見はまとめられ、今後の学校方針に取り入れていくとしている。
同校は「学校側だけの思いで進めるのではなく、ヨゼフで学んだ卒業生たちの生の声を聞くことで、より良い教育の実現を目指したい」と話した。
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