神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2019年7月11日 エリアトップへ

健康増進法7月1日改正 学校・病院、全面禁煙に 市、1万4千施設調査へ

社会

公開:2019年7月11日

  • LINE
  • hatena
市が設ける関内駅そばの喫煙所
市が設ける関内駅そばの喫煙所

 受動喫煙対策強化が目的の改正健康増進法の一部が7月1日に施行され、学校や病院、公共施設などの敷地内が原則禁煙になった。これを受け、市は約1万4千カ所の対象施設への啓発や状況確認を行う。一方、受動喫煙被害防止を訴える市内の団体には、煙がない場所でも臭いで体調に変調をきたす「サードハンドスモーク(三次喫煙)」の被害相談が増えている。

 全国に先駆け、神奈川県は2010年に公共施設を禁煙とする条例を制定している。法改正で「第一種施設」と呼ばれる学校、病院などの敷地内は原則禁煙になる。事業所や工場、飲食店などの「第二種施設」は20年4月から原則屋内禁煙。喫煙が主目的のスナックなどは、喫煙可能な場所である旨の掲示などの条件付きで喫煙できる。

 受動喫煙防止対策を管轄する市健康福祉局によると、市内には第一種施設が約1万4200カ所ある。同局は周知に加え、時期は未定としながらも「対象施設が法律に対応しているかどうかを調査する」としている。

「三次被害」訴える声も

 公共空間の禁煙化が進む一方、法や条例では規制されていない路上や集合住宅の受動喫煙被害を訴える声が広がっている。

 受動喫煙の被害者支援などを行う公益社団法人受動喫煙撲滅機構=事務局・中区=は「最近、マンション隣室のベランダから流れてくるたばこの煙の被害を訴える声が増えている」という。ほかにも、煙がなくても、たばこ臭のする人が周囲に来たり、臭いが染み付いた部屋に入るだけで血圧が上がったり、体に変調をきたす「サードハンドスモーク」に関する相談が目立つようになった。同機構は「マンションは管理会社に住環境を守る義務がある」として、相談者に管理会社との交渉法を助言しているという。

 市側は法規制外の場所での喫煙は「喫煙者と非喫煙者がお互いのことを考えてほしい」とマナーやモラルに訴えるしかないとしている。

 同機構は「受動喫煙の深刻な被害を防ぐよう、国や自治体は対策を講じてほしい」と求めている。
 

鶴見区版のトップニュース最新6

防災冊子を8年ぶり改訂

江ヶ崎町

防災冊子を8年ぶり改訂

ペット防災など新項目も

5月2日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

5月2日

国土強靭化の先導事例に

市場西中町防災対策

国土強靭化の先導事例に

住民主体の取組みを評価

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月25日

初挑戦で金賞受賞

佃野町「楽匠」

初挑戦で金賞受賞

「からあげグランプリ」で

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

戦後の横浜 写真資料でたどるサイト

4月27日から都市発展記念館が公開

4月27日~5月31日

鶴見区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook