災害時、無事の証に黄色いカードを――豊岡第三町会(春山和代会長/750世帯)がこのほど、家の外に掲出することで周囲に無事を知らせるための「黄色い無事ですカード」を制作し、各世帯に配布した。いざという時、円滑に救助活動が行えるようにすることなどが狙いだ。
カードは、マグネット式で縦21センチ、横7・5センチ。黄色い表面には「無事です」と大きな字を入れ、下に「豊三」と記載した。
掲出は、震度5強以上の地震、または台風や大雨、崖崩れなどの風水害で避難勧告が出た際を想定。玄関先など周囲から見える場所に掲げることで、「我が家は大丈夫、他の人を助けて」というメッセージに代える。隣近所で助け合う「共助」を推進するための取組としている。
鶴見区による共助のための防災活動補助金制度を活用して製作した。
台風で防災強化
同町会は昨秋の台風15号と19号をきっかけに、それまであった町会の防災組織を強化。話し合いの中で、区内でも各地区が取り組む「黄色いリボン」などに注目し、取り入れることを決めた。
仕様は、「しまい込んで本番に使えなくならないように」と、普段から見える場所に保管してもらうことを目的に、裏面をマグネットにするなど工夫した。
民生委員も務める春山会長によると、町内で災害時に一人で避難ができない要援護者は60人ほど。自主的に無事を知らせることが周知されれば、限られた人的資源を効率的に活用できるなど、円滑な救助活動につながるとする。
今後は、年に一度行ってきた町内全30班の班長による電話訓練に加え、黄色いカードを活用した訓練も取り入れていく考えだ。
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