県政報告ひでしの「実績で勝負」56 学校管理職の育成指針策定を実現へ 公明党 鈴木 ひでし
社会が多様化する中、県立学校は、子どもたちを育む場としてだけではなく、地域の皆様ともお互いにパートナーとして連携・協働していく、地域の拠点としての役割も求められています。
そのため、校長には、地域や学校の状況・課題を的確に把握し、学校の教育ビジョンの下で、強いリーダーシップと高いマネジメント能力を発揮し、組織的、機動的に学校運営を行うことが強く求められます。
人材育成の重要性
私は、こうした校長に必要な能力は、一朝一夕に身につくものではなく、総括教諭や教頭などの段階から、一貫した人材育成の考え方に基づき、研修や日ごろの職場訓練を通じて培われていくものである、と考えています。
また、新型コロナウイルスの感染拡大により、いじめや不登校、子どもの貧困問題など、学校を取り巻く課題の拡大、深刻化が懸念されている中、児童・生徒の安全・安心な学校生活を確保しながら、学習の保障に万全を期すためには、強いリーダーシップと高いマネジメント能力を持つ管理職の人材育成が、従来にも増して重要になってきていると感じます。
こうした思いから、私は令和2年2月及び12月の県議会において、県立学校における管理職の人材育成の考え方や、校長に登用する際に、必要な能力を見極める客観的な評価手法の導入の必要性を提言してきました。
民間企業の手法導入
そうした中、県教育委員会では、学校管理職の計画的な育成を図るため、「かながわ学校管理職育成指針」(仮称)の策定を進めており、令和2年12月に、その素案を示し、その中で、めざすべき管理職像や、校長、教頭といった各職位で育成する資質・能力の指標を明確化しました。
さらに、学校現場で起こる様々な課題に適切に対処できる人材かどうかを見極めるため、民間企業で活用されている、マネジメント能力を客観的に判定する手法を取り入れた「県立学校校長選考アセスメント」を令和3年度から実施することを明らかにしました。
学校の先生方をまとめる校長は大変重要な職務です。しっかりとした人材育成の指針を策定し、いじめや不登校、子どもの貧困問題など、学校を取り巻く課題を着実に解決に導くことができる校長を育成することが重要です。
私の提言が、ようやく実現の運びとなってきました。今後も引き続き教育の振興に、全力で取り組んで参ります。
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