24年パリ五輪で正式種目に追加されたブレイクダンス。若手の世界大会で優勝するなど、頭角を現しているのが鶴見中央のダンススタジオWAAAPSに通う13歳の藤野栞莉さん(ダンサーネーム・Sy(シー))=川崎区在住=だ。8月には世界大会「バトルプロ」の日本代表を決める戦いに挑む。
藤野さんは昨年9月、「FISE(フィセ)」という都市型スポーツ総合国際大会のYOUTH部門で優勝した。大会は97年に仏で始まり、18年から日本にも上陸。広島で行われた一昨年の大会は10万人が来場した。
昨年はコロナ禍でオンライン開催され、ブレイクダンスは動画審査など経て、世界から選ばれた4人がトーナメントで戦った。自宅で画面越しの戦いとなったため、藤野さんは気持ちを盛り上げるのが難しかったと振り返るが「絶対負けない気持ちで臨んだ」と笑顔を見せる。
誰かの憧れに
ブレイクダンスは姉の影響で小1から始めた。翌年からWAAAPSに通い、今でも放課後はほぼ毎日訪れる。鶴見ウチナー祭のダンスバトルでも優勝経験を持つ。
「自由度が高く自分で考えた振りや動きが評価されるところが楽しい」といきいきした表情。ふとした日常の動作から、技や動きを思いつくことも多く、いつも頭の中はダンスのことばかりだ。
「バトルプロ」は、日本代表になると、ヨーロッパで行われる世界大会へ出場できる。「以前よりダンスの大会など増えた。知ってもらえる機会が多くなって嬉しい」。目標はパリ五輪に出場すること。「大人とも戦う大会ではまだ負ける。大人に勝ちたい」と負けず嫌いな一面も。「これからダンスを始める子とか誰かの憧れの人になりたい」。貪欲なダンサーが頂点を目指す。
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